2007年10月31日

エルガー ヴァイオリン協奏曲、あげひばり ハーン

曲の良し悪しは長さに依存するわけではないです。以前アルゲリッチのコンサートに行ったときに30分の協奏曲よりアンコールで弾いた3分の小品のほうでお腹いっぱいになった事がありました。





エルガー ヴァイオリン協奏曲、ヴォーン・ウィリアムズ あげひばり ヒラリー=ハーン、デイヴィス&ロンドン響


個人的に最近の若手ヴァイオリニストで気に入っているヒラリー=ハーンの演奏によるイギリス作曲家集。

メインはエルガーのヴァイオリン協奏曲なのですが、この曲難易度が高く(渋くて地味な)エルガー節が強烈に出ている曲なので、音楽的には充実している作品なのですが聴いた印象はどうしても「あか抜けない曲」といった感じになります。

ここでのハーンは高い集中力で(多少線が細い面がありますが)この難曲を弾ききっています。バックのコリン・デイヴィスもエルガーの意図をよく理解した指揮ぶりでサポートしています(これをイギリス的格調高き演奏というのでしょうか)。でも聴いていてモヤモヤした気分が残るのはいたしかたないのでしょうか?????[???i???j


さてそのモヤモヤを吹き飛ばしてくれる素晴しい曲がカップリングとして入っております。そう「ヴォーン・ウィリアムズ あげひばり」です。

自分は輸入盤を購入したので”The Lark Ascending”と書いてあって何の事が分からず聴きはじめたのですが、聴き始めて思ったのが「鳥が羽ばたいていくような曲だ」という事でして、これが「ひばりが大空へ羽ばたいていく姿」を曲にした作曲者の意図と一致しておりまして後で調べて驚いたのを覚えています。

ひばりが空を飛ぶさま、森や風などの描写など中世ヨーロッパの風景を連想できるようで素晴しい曲です。特にハーンのヴァイオリンが線が多少細いことがこの曲にプラスに働いておりいつまでも終わってほしくないと思わせる演奏となっております。

この「あげひばり」は15分程度の小品ですが、自分などは最後ひばりが大空高く羽ばたいて行くところなどは曲が終わっても「余韻」にひたり満足感は大曲を凌駕するものだと感じました????????

みなさんも一度聴いてみる事をオススメします。


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2007年10月30日

クラシック不滅の名盤1000

思いつくCDの感想を日々つづっていましたが、日頃かなり読書もしていまして「クラシック関係」の本なども紹介して行こうと考えております。


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クラシック不滅の名盤1000/レコード芸術編集部
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まず1冊目はこのブログでも紹介している「レコード芸術」の編集部が発行している本からスタートです。

クラシックのCDでどの演奏を聴いたらよいかという本は世にかなり出ておりまして、そういう本は得てして著者の主観や思い入れが強く出ル場合が多く読者からしてみれば「あたり」「はずれ」の差が激しいのが現状です。

今回紹介する「クラシック不滅の名盤1000」は(日本人が特に好むと思われる)「一般的なスタンダードな演奏とは」という問いに答えた模範的な一冊です。

この一冊、過去のレコード芸術の同様の企画や何十人かの音楽評論家が選んだ1000枚のCDで、特にスペシャルな物は「究極の名盤100」としてピックアップされています。

ここに取り上げられているから素晴しい演奏ではないですし、ここに取り上げられていないから悪い演奏というわけでもないです。演奏のよしあしは聴き手が決めればいい事であるのは当然です。個人的には聴いてみないとよしあしは言えないという思いがありまして、一つの指針として聴いていこうかと思っています。(まあ1000枚全部は無理ですが)

クラシックファンとしては一冊こういう本が手元にあると折を見て手に取るのではないかと思いますが(少なくとも自分はそうです)

今回よい機会でもありますし「究極の名盤100」はほとんど聴いた事がありますのでおいおい紹介していければと思っています。


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タグ:クラシック
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ロン・ティボーコンクールのピアノ部門で田村響さんが優勝

28日にロン・ティボー国際音楽コンクールのピアノ部門最終選考会が行われ、田村響さん(20)が優勝となりました。

田村響さんは

1986年愛知県安城市生まれの現在20歳

現在はザルツブルク・モーツァルテウム音楽大学に留学中です。


ロン・ティボー国際音楽コンクール(ピアノ部門)のこれまでの主な日本人の成績は

1998 第2位 梯剛之
1992 第1位 野原みどり
1989 第3位 横山幸雄
1986 第1位 藤原由紀乃
1981 第1位 清水和音
1975 第2位 海老彰子
1959 第1位 松浦豊明
1953 第4位 田中希代子

田村響さんは1992年の野原みどりさん以来の日本人5人目の優勝者となりました。

今後の活躍に期待しますexclamation


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2007年10月29日

ブラームス 交響曲全集 ワルター&ニューヨーク・フィル

同一曲を何度か録音している指揮者がいますが最後に録音した演奏が最良とは限らないと思うのですが...






ブラームス 交響曲全集 ワルター&ニューヨーク・フィル(1951-1953)

往年の名指揮者ブルーノ・ワルターは晩年にコロンビア交響楽団を指揮してブラームスを何曲か録音しております。このステレオ初期に録音された第4番などは名盤と呼ばれる演奏でありまして、自分が最初に聴いたときは「なんて老練な渋いながら温かみのある演奏????????」だろうと感心しながら演奏を堪能した思い出があります。

そのワルターが1950年代前半のキャリア全盛期ともいえる時期にニューヨークフィルを指揮した全集があります。この演奏モノラル録音であるという事とコロンビア響盤を既に聴いていたのもありこれまで手に取ることはありませんでした。

今回機会があり期待せずに聴いてみましたが、

以前聴いた演奏と別人のような演奏となっておりまして

聴いてみてビックリexclamation


何と覇気があり、何とエネルギッシュでかつ前向きで歌のある演奏である事か

これがワルターの本当の姿だったのかと圧倒されました。????????

4曲ともよいのですが、田園的な曲調と指揮者の感性が一番一致していると思われる交響曲第2番が出色の出来で、上質なモノラルサウンドと共に若々しいブラームスの世界を堪能出来ます。

最新録音を聴いて指揮者の固定されたイメージを作っていましたが、「全盛期の演奏を一度は聴かなければその指揮者の真価が分からない」と言う言われてみれば当たり前の事に気づかせてくれた演奏でした。

また機会があれば全盛期のワルターの演奏を聴いてみたいと思います。



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2007年10月28日

レコ芸11月号読者チョイス・ベートーヴェン/交響曲第3番「エロイカ」

レコード芸術11月号から「読者が選ぶマイ・ベスト・ディスク」を紹介します。

「究極のオーケストラ超名曲」ベートーヴェン 交響曲第3番「エロイカ」


第1位






フルトヴェングラー指揮 ウィーン・フィル <1952>


ベートーヴェンが得意なフルトヴェングラーの名演。これで「エロイカ」のよさに気づいた人も多いはず。重量感に満ちたダイナミックな演奏のスケールは他の指揮者を大きく凌駕しています。いつも聴き始めると録音の古さが気になるのですが最後にはそんな事はどうでもよくなっています(笑)ちなみに演奏はスタジオ録音です。


交響曲全集 フルトヴェングラー指揮 ウィーン・フィル

値段的にも差がないので全集を購入して聴いてみるのもよいと思います。歴史的な名盤「バイロイトの第9番」や第5、7番などは格別な演奏だと思います。



第2位






バーンスタイン指揮 ウィーン・フィル <1978>

フルトヴェングラーがモノラル期の名盤ならバーンスタイン盤はステレオ期の名盤です。演奏は躍動感に満ちた演奏でオケもウィーン・フィルと言う事でバランスがよく安定感のある演奏です。ライブ録音というのもバーンスタインの特性が発揮されてよいです。


交響曲全集 バーンスタイン指揮 ウィーン・フィル

バーンスタインの演奏も(値段的にも)全集がオススメです。(レコードアカデミー賞も獲得しています)演奏はどの曲も粒ぞろいで楽しめます。


第3位

フルトヴェングラー指揮 ウィーン・フィル <1944>

フルトヴェングラーの「ウラニアのエロイカ」と呼ばれる有名なライブ録音の演奏。ライブ特有の緊張感に満ちた演奏で非常に燃焼度が高い演奏です。最初聴いたときのインパクトはかなりありました。音はあまりよくないですけど。



第4位

ワルター指揮 コロンビアSo <1958>

ワルターのベートーヴェンといえば偶数(田園など)がよいとされますが、奇数の曲も個性的な演奏で聴き応えがあります。アポロン的な骨太な演奏ではないですがかなり曲調のメリハリがついていて印象に残る演奏の一つです。



第5位





パーヴォ・ヤルヴィ指揮 ドイツ・カンマーフィル <2005>

現役の指揮者でパーヴォ・ヤルヴィ盤が5位に入っています。攻撃的な演奏ですが、ここまでシャープに演奏すれば立派ですね。


「エロイカ」は名曲なのですが名盤は比較的少ないような気がします。上記の他にトスカニーニやクレンペラー、シューリヒトなど往年の巨匠による演奏の方が印象に残っています。




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2007年10月27日

レコ芸11月号海外盤試聴記特推盤3

レコード芸術11月号の「海外盤試聴記」で筆者の方々が「特推盤」として取り上げたCDを紹介します。

<オペラ・声楽曲>

J.S.バッハ カンタータ集 ゾマー(ソプラノ)フロリレジウム

バントック 『オマル・ハイヤーム』 ハンドリー&ロンドン交響楽団(3SACD)

ブルックナー ミサ曲第2番、アヴェ・マリア、他 レイトン&ポリフォニー、ブリテン・シンフォニア

ブリテン 歌劇『ピーター・グライムズ』全曲 パウントニー演出、ウェルザー=メスト&チューリヒ歌劇場、ヴェントリス、マギー(2DVD)

レグレンツィ オラトリオ『魅惑された人間の心』、他 アンサンブル・レグレンツィ、他(2CD)

ハルトマン 歌劇『シンプリチウス・シンプリチッシムス』全曲 ネル演出、ライアン指揮シュトゥットガルト州立歌劇場

ヒンデミット 歌劇『カルディヤック』全曲 エンゲル演出、ナガノ&パリ・オペラ座、デノーケ、ブラハト、ミヌティッロ

モンテヴェルディ マドリガーレ集第6集 ロンギーニ&デリティエ・ムジケ(2CD)

モーツァルト 歌劇『イドメネオ』(R.シュトラウス編曲版)全曲 ルイージ&シュターツカペレ・ドレスデン、ギャンビル、ニールンド(2CD)

ノールヘイム 歌劇『夢物語』ベルクビ指揮 ノルウェー放送O

パレストリーナ ミサ曲『おお、天の王を』、他 プッチアンティ&アカデミア・ムジカーレ・オペラ・ポリフォニカ

パーセル 歌劇『妖精の女王』抜粋 モンクス&オーケストラ・オブ・ザ・バロック

シューベルト 歌劇『フィエラブラス』全曲 グート演出、ウェルザー=メスト&チューリヒ歌劇場、ポルガール、バンゼ(2DVD)

『エボカシオン』(歌曲集) ピオー(ソプラノ)マノフ(ピアノ)



<ヒストリカル・コレクターズ>


J.S.バッハ 平均律クラヴィーア曲集全曲 ヒューイット(p)(4CD)

バルトーク 弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽、他 コンドラシン&モスクワ・フィル、他

シューマン 交響曲全集 ロジェストヴェンスキー&エストニア国立交響楽団(2CD)

モーツァルト ピアノ協奏曲集 ゼルキン(ピアノ)シュナイダー&マールボロ音楽祭管、セル&コロンビア響(2CD)

ショスタコーヴィチ 室内楽作品集 オイストラフ、リヒテル、バシュメット、ショスタコーヴィチ、他(2CD)

R=シュトラウス 歌劇『ナクソス島のアリアドネ』全曲 サンユスト監督、ベーム&ウィーン・フィル、ヤノヴィッツ、グルベローヴァ

J.S.バッハ ヴァイオリン協奏曲、プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第2番、他 クリュイタンス指揮、マルツィ、レビン(vn)、他

イギリスのマドリガル集 フィリップス&タリス・スコラーズ

“So what” フリードリヒ・グルダの肖像

ワンダ・ランドフスカ/ヨーロッパ録音集1928−1940(8CD)




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2007年10月26日

レコ芸11月号海外盤試聴記特推盤2

レコード芸術11月号の「海外盤試聴記」で筆者の方々が「特推盤」として取り上げたCDを紹介します。


<室内楽曲・器楽曲>

バルトーク 弦楽四重奏曲第2番、第5番 パーカー四重奏団

J.S.バッハ 無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ全曲、無伴奏チェロ組曲全曲 ノース(リュート)

ブラームス ピアノ・ソナタ第3番、他 ボイデ(p)

ハイドン 弦楽四重奏曲作品9(第19〜24番) ロンドン・ハイドン四重奏団(2CD)

シモーネ イタリアン・コーヒー ヴェトレッティ(g)

ギデオン 弦楽四重奏曲、弦楽三重奏曲、他 コチアン四重奏団

ラフ ヴァイオリンとピアノのための作品集第4集 トゥルバン(Vn)ネムツォフ(p)

シューマン/ブラームス ピアノ五重奏曲、他 アンスネス(p)アルテミス四重奏団

ショスタコーヴィチ ピアノ五重奏曲、弦楽四重奏曲第12番 カニーノ(p)アマティ四重奏団

境界線のはざまで(現代クラリネット作品集) ベールマン・トリオ

イタリア・バロック・リュート音楽集 ヘルト(リュート)

ヒルデブラントのオルガン第1集 フリードリヒ(Org)

タブラチュア譜〜ルネサンス・ギターのための音楽 クラドック(ルネサンス・ギター)

フランス近代の弦楽四重奏曲集 ライプツィヒ弦楽四重奏団


今月は「特推盤」の量が多いので続きは明日アップします


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2007年10月24日

レコ芸11月号海外盤試聴記特推盤1

レコード芸術11月号の「海外盤試聴記」で筆者の方々が「特推盤」として取り上げたCDを紹介します。


<今月の注目盤>






J.S.バッハ 無伴奏チェロ組曲全曲 ケラス(チェロ)(+DVD)


<交響曲・管弦楽曲・協奏曲>


ベルリオーズ 序曲集 カンブルラン&南西ドイツ放送交響楽団

ブラームス 交響曲第1番、ハイドンの主題による変奏曲 ヤノフスキ&ピッツバーグ交響楽団

エルガー チェロ協奏曲 クライン(Vc) ハンドリー&ロイヤル・りヴァプールPo

W.へイズ シンフォニア、『受難』序曲、他 カプリッチョ・バーゼル

マーラー 交響曲第4番 ハイティンク&コンセルトヘボウ

モーツァルト 交響曲第1番、第25番、第41番 ノリントン&シュトゥットガルト放送交響楽団

ルーセル 交響曲第3番、『バッカスとアリアーヌ』 全曲 ドゥネーヴ&スコティッシュ・ナショナル管弦楽団

ショスタコーヴィチ 交響曲第9番、第12番『1917年』 ウィッグルスワース&オランダ放送フィル

アレッサンドロ=スカルラッティ フルート協奏曲集、シンフォニア集 モード・アンティコ、マニフィカ・コムニタ

R=シュトラウス アルプス交響曲、4つの最後の歌 ルイージ&シュターツカペレ・ドレスデン

テレマン 序曲全集 vol.2 パトリック・ペイレ&コレギウム・インストルメンターレ・ブルゲンセ

ホロヴィッツ 4つの協奏曲集 ジョセフ・ホロヴィッツ&ロイヤル・バレエ・シンフォニア

北欧のトランペット協奏曲集(『アクバンク・ブンカ』、他) アントンセン(Tp)リンドベルイ&ノルディック室内管弦楽団



所用で山口県に来ておりまして、明日は更新出来ないと思います。



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2007年10月23日

レコード芸術11月号特選盤2

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2007年10月22日

レコード芸術11月号特選盤1

レコード芸術の11月号で特選を獲得したCDを紹介します。
(交響曲〜器楽曲まで)

<交響曲部門>





シューマン 交響曲第1番&第4番 スクロヴァチェフスキ&ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィル

ベートーヴェンが好評だったスクロヴァチェフスキのシューマン


<管弦楽曲部門>





ドヴォルザーク チェコ組曲、スーク おとぎ話 マーツァル&チェコ・フィル


<協奏曲部門>





ベートーヴェン ピアノ協奏曲第2番、第4番 プレトニョフ(p)C.ガンシュ&ロシア・ナショナル管

プレトニョフの個性的なベートーヴェンピアノ協奏曲集第2弾






ニールセン フルート協奏曲、クラリネット協奏曲、他 パユ(Fl)マイヤー(Cl)ラトル&ベルリン・フィル



<室内楽曲部門>

プゾーニ ヴァイオリン・ソナタ第2番、他 カントロフ(Vn)上田晴子(p)


<器楽曲部門>

J.S.バッハ 平均律クラヴィーア曲集第1巻全曲 曽根麻矢子(Cemb)





ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第19番、第20番、第29番 仲道郁代(p)

仲道郁代の温かいベートーヴェンシリーズも大詰め


シューベルト ピアノ・ソナタ第13&21番 高橋アキ(p)





ショパン 前奏曲集、夜想曲第1番、第2番 ブレハッチ(p)

ショパンコンクール優勝者ブレハッチのDGデビュー盤

ドビュッシー ピアノ作品全集3 中井正子(p)

ショスタコーヴィチ ピアノ・ソナタ第2番、24の前奏曲集 マンゴーヴァ(p)



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2007年10月21日

モーツァルト レクイエム ティーレマン&ミュンヘン・フィル

「王道の演奏」と言えば普通にやれば意外と出来そうですが実際は難しいものでしょう。





モーツァルト レクイエム ティーレマン&ミュンヘン・フィル

最近の若手には珍しく懐深いゆったりとしたドイツ伝統的な演奏する指揮者にティーレマンがいます。

彼は現在レヴァインの後任として2004年からミュンヘン・フィルの音楽監督に就任しています。このコンビ相性がよいらしく、それまでは地味でパッとしなかったティーレマンが実力を発揮し始めているような
気がします。

そのコンビが挑戦したのはクラシックの有名曲である「モーツァルト/レクイエム」(モツレク)です。

演奏はオーソドックスな演奏で非常に安定感があり、自分なんかは「久々にモツレクを聴いたな」と思う素晴しく美しい演奏です。特に声楽曲では大きなウエイトを占めるコーラスの出来がよく、録音もうまく空間をとらえたものとなっており非常に満足感が高いです。

アーノンクールや古楽器による先鋭的な演奏ではなく言ってみれば丸い演奏ですが、ベームなどが活躍した一昔の音楽を聴いているような錯覚してしまう演奏で癒しを感じる事が出来ます。

あとこの演奏の特長を一つあげるとすれば、何回でも繰り返し聴く事が出来るという事があげられます。これは演奏が非常にバランスよく心地よい音楽となっているためではないかと思います。

今後「モーツァルト/レクイエムを聴くとすれば誰がいい?」と聴かれたらまずはティーレマンの演奏を教えてあげたいです。



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2007年10月20日

アラウ 1982 年ザルツブルク・リサイタル

演奏がテクニカルに上手である事だけが「よい演奏」の条件ではないですね。





アラウ 1982 年ザルツブルク・リサイタル

クラウディオ・アラウは往年の名ピアニスト。

自分が最初に聴いたのはアラウ若き日の演奏で「ベタッとした音で地味に弾く人だなあ」と言った印象であまり好ましいとは思わなかった記憶があります。

その印象が一変したのが晩年のベートーヴェンの全集を聴いたときで、その奥深い音楽に感動しましてファンとなりました。

前に紹介したブラームス ピアノ協奏曲1・2 アラウ(P)/ジュリーニ指揮 フィルハーモニアO.のように古い録音も改めて聴きなおしてみますと懐の深い演奏で、よく理解していなかったなあと反省しております。

そんなアラウが晩年に行ったザルツブルク・リサイタル、1982年と言いますからアラウ79歳、でそのプログラムが

リスト ピアノ・ソナタロ短調
リスト ソナタ風幻想曲「ダンテを読んで」
ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第23番「熱情」


バリバリの若手でもパワーが必要な曲を選択しております。????????

演奏は一言で言えば「老練の極地」。テクニック部分では多少不満点はありますが、それを上回る巧みな表現力。特に精神的な部分での充実度が素晴しい集中力につながり独自の世界観を表現するのにつながっています。非常に濃密な演奏で一音たりともおろそかにしない丁寧な弾き方を含めて共感する部分は多いです。曲の解釈も独特でアラウ自身が考え抜いて結論を出して演奏しているのでしょう。

今の世の中流暢なピアノはいくらでも聴けますが、味わい深いピアノというのはなかなか聴けません。このライブは「本物」のピアニストであるアラウの実力を知る上で貴重な録音と言えるでしょう。



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2007年10月19日

シベリウス/グリーグ:弦楽四重奏曲、他 エマーソン弦楽四重奏団

最近寒くなってきましたが、北欧の音楽が似合うシーズンとなってきました。





「親愛なる声」 シベリウス/グリーグ 弦楽四重奏曲、他 エマーソン弦楽四重奏団

北欧の作曲家で双璧と言えばシベリウスとグリーグですが、彼らの音楽で室内楽はあまり聴かれる事はありません。

現在活発に活動を行っている弦楽四重奏団の一つであるエマーソン弦楽四重奏団が録音した曲は、シベリウスとグリーグの弦楽四重奏曲。

この北欧の冬の海を連想させるジャケットに惹かれたのと、めずらしい曲である事から思わず買ったCDです。????????

まずグリーグの弦楽四重奏曲から始まるのですが、これがまた何ともグリーグらしい曲で、緻密な感じではなく親密で優しい感じのする曲で聴いていて何かなつかしさを感じる曲となっています。エマーソンQも絶妙なアンサンブルで優しく演奏しています。

ニールセンの曲をはさんで最後にシベリウスの弦楽四重奏曲が始まります。この曲はグリーグが北欧の自然の温かみを感じさせる曲とすれば、北欧の自然の厳しさを感じさせる曲となっており、やや暗い厳しい曲となっています。これは厳密に弦楽四重奏曲としてとらえれば出来はこちらの方が上ではないかと思いますが、曲は全体的に渋くなっておりグリーグの方が聴きやすいと感じる人が多いのではないでしょうか。シベリウスは玄人ごのみと言った感じです。エマーソンQもシャープなアンサンブルで巧みに演奏しています。

このCDをきっかけにこの北欧の両巨匠の弦楽四重奏曲がもっと人気が出てもおかしくないと思わせる演奏でした。何気に手に取ったCDでしたが大変に満足しました。????????


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2007年10月18日

ショスタコーヴィチ、プロコフィエフ ヴァイオリン協奏曲第1番 サラ・チャン

ショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲はあまり女性向きではないとよく言われます。それは繊細さ美しさといったものが求められない曲調であるからかもしれません。






ショスタコーヴィチ、プロコフィエフ ヴァイオリン協奏曲第1番 サラ・チャン(vn)ラトル&BPO





サラ・チャンのショスタコーヴィチを聴いたときは驚きました。exclamation

これほどダイナミックかつ豪快になおかつバランスよく演奏しており特に大きなミスもなく、自己主張もしっかりしながら演奏しているところなど若手女性ヴァイオリニストとはなかなかです。

ひたすら前向きに演奏しており、カデンツァなどは壮絶でまるで「心の叫び」を聴いているようです。

この演奏の成功にはラトルがチャンの解釈を理解した上で巧みなバトンセンスで非常にバランスのとれた指揮をしている点と、それに答えられるベルリンフィルの技量があったからこそ。それにライブ録音と言う独特の緊張感が生んだ演奏でしょう。

演奏家、指揮者、オーケストラが三位一体となって演奏しており一聴に値する演奏となっていると思います。

しかしサラ・チャンの強烈な個性、今後も注目です


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2007年10月16日

ポリーニのベートーヴェン全集完成まであと何曲?

先日ポリーニが演奏するベートーヴェン ピアノ・ソナタ集の最新作が発売されました。

今回録音されたのは初期の第1番〜第3番となります。


何年かおきにポツンと発売される事が多いこのシリーズ

ポリーニとグラモフォンは全曲録音の契約を結んでいるのですが

あと何曲ぐらい残っているか気になったので過去の分を調べてみました。


po1.jpg

ベートーヴェン ピアノ・ソナタ集(第28−32番) ポリーニ(p)<1975-1977>

記念すべき最初のシリーズが最難関の後期から始めるあたりがポリーニらしいです。

演奏はさすがに巧いです。(でも精神的な部分はあまり感じされませんが)

こんなにバリバリ弾いているハンマークラヴィーアは他にはないでしょう。







ベートーヴェン ピアノ・ソナタ集(第17、21、25、26番) ポリーニ(p)<1988>


10年ほどおいて第2弾は「ワルトシュタイン」「告別」を中心にした構成。

後期ほどインパクトはないですが演奏の傾向としては同じ。メカニカルな感じがさらに増しています。



po2.jpg

ベートーヴェン ピアノ・ソナタ集(第13−15番) ポリーニ(p)<1991>

第3弾は「月光」を中心とする構成。


この構成で実際コンサートを聴いた事があるのですが、「ディアベリ」を含めてCDの演奏とほぼ同じでした。(まあそれ以上ではなかったですが)

開演前にスタインウェインを3台並べてどれを使うか選んでいる姿を見て、コンサートチケットの値段が他のピアニストより高い理由が分かったような気がしましたが(笑)


演奏は技巧的な部分重視する傾向から音に丸みをもたせる傾向に移行しているような感じがします。





po3.jpg

ベートーヴェン ピアノ・ソナタ集(第11、12、21番) ポリーニ(p)<1997>

「ワルトシュタイン」は再録。

このあたりから凄みが消えてきているような気がするのは
歳のせいなのか、目指している方向性が変わったからなのか

あまり印象にないCDです。
(というか購入したのを忘れていました)





ベートーヴェン ピアノ・ソナタ集(第22−24、27番) ポリーニ(p)<2002>

「熱情」を中心とした構成

ポリーニの「熱情」と言う事で期待しましたが、思ったほどの演奏ではなかったですね。(まあ期待値が大きすぎたのかも)

「熱情」は70年代に録音してほしかったなあ...






ベートーヴェン ピアノ・ソナタ集(第5−8番) ポリーニ(p)<2003>

「悲愴」を中心とした初期ソナタ集

若き日のバリバリと弾いていたポリーニはもういませんが、真面目に淡々と弾いているこの演奏は結構よいと思います。そういえばこの辺りからピアノの音が濁った感じがするのは自分だけかな






ベートーヴェン ピアノ・ソナタ集(第1−3番) ポリーニ(p)<2007>

最新作。

今度聴いてみます。(まだ未聴)



という分けで30年ほどかけてまだ録音されていないのは

ピアノ・ソナタ 第4、9、10、16、18−20番

7曲です


この地味な顔ぶれ、単品ではなくいきなり全集でドーンと発売されそうで、ここまでコツコツ集めてきた自分は一抹の不安があります





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2007年10月15日

シューマン 交響曲第2番、第4番 シャイー&ゲヴァントハウス

クラシックと言えばオリジナルで演奏されるのが普通ですが、シューマンの交響曲はオーケストレーションに今一歩な部分があると言われており、その点をどのように演奏するかが指揮者の腕の見せ所です。






シューマン 交響曲第2番、第4番(マーラー編曲版) シャイー&ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団

今回紹介するシャイーの場合は、シューマンの交響曲をマーラー編曲版を用いております。

演奏を聴いてみると全体的に骨太な演奏と感じました。しかしロマン的な要素も充分残っており、マーラー編曲版として意識して聴かなくても普通に聴いていても違和感はあまりありません。

シャイーの演奏は、いつも通りメリハリがはっきりしているが温かみのある引き締まった演奏となっており聴き応えがあります。まあロマン的な演奏にちょっと緩めた部分を求めるような人にはアンサンブルが締まりすぎと感じるかもしれません。

この端正な演奏には「ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団」の持っている独特の渋みをもった響きもプラスに働いていると思います。

聴いていて新鮮な感じがする演奏で、久々にシューマンの世界を堪能させてくれる演奏でもありました。????????

個人的にはこのコンビで全集を作ってほしいですね。



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2007年10月14日

フランク ヴァイオリン・ソナタ デュメイ&ピリス

室内楽のデュオには「融合型」と「対決型」の2種類があるような気がします。





フランク、ドビュッシー ヴァイオリン・ソナタ、他 デュメイ(Vn)&ピリス(p)

フランス系のヴァイオリン・ソナタでは人気の高いと思われるフランクの作品。デュメイ(Vn)&ピリス(p)のデュオによる演奏です。

この二人のスタイルは「融合型」、お互いの音を聴きながら絶妙の間合いとバランスでセンスのよい演奏をしております。

とにかく聴いていて心地よいですね。????????

デュメイが奏でるヴァイオリンの潤いある艶やかな音色と、ピリスが弾くみずみずしいピアノはフランクの曲にはピッタリです。

これだけ曲調はっきりとつけてバランスよく二人で演奏するのは難しいでしょう。普通どちらかが出すぎたり、どちらかが弱かったりするものですが。

フランクのヴァイオリン・ソナタは古今東西数多くの演奏がありますがまず最初に聴くスタンダードな一枚としてよいのではないでしょうか。

特に室内楽と言うと避ける人にはぜひ聴いてほしいです。聴くと温かい気持ちになれると思います。



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タグ:フランク
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2007年10月13日

スカルラッティの新全集


スカルラッティのソナタは全部で555曲ありますが、この度ベルダーが全集録音を完成させBOX発売されました。36枚組






スカルラッティ ソナタ全集 ベルダー(チェンバロ)

スカルラッティの全集と言えばスコット・ロス盤が有名ですが

今回のベルダー盤はどうでしょうか

一度聴き比べてみたいものです





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2007年10月10日

ブルックナー 交響曲第7番 ヨッフム&コンセルトヘボウ

バブルの影響もあったのか80年代に世界的な演奏家が数多く来日していました。その日本でのライブ録音は音が凄くよいので満足なものが多いです。





ブルックナー 交響曲第7番、他 ヨッフム&コンセルトヘボウ(1986)

往年のドイツの名指揮者であるヨッフムが1986年の最後となった来日公演での演奏をCD化したもの。

響きが地味なせいかベームなどよりは日本では人気がなかったのですが、自分は南欧的な温かい響きは好きでよく聴いておりました。

ブルックナーは彼が最も得意とする作曲家の一人で2回目のシュターツカペレ・ドレスデンとの全集はスタンダードな演奏として高く評価されていました。(現在はヴァントなどの引き締まった演奏の方が主流ですが...)

その彼が東京で手兵コンセルトヘボウを指揮したブルックナーは非常に素晴しい演奏です。

特に第一楽章の懐の深さにスケールの大きさ、第二楽章の深い深い世界は聴いていて幸せな気分にさせてくれて出色の出来です。これだけゆったりと音楽を堪能させてくれれば満足です。

しかしヨッフムの棒は何と巧みな事か、遅いテンポをベースにしながら聴き手をあきさせず最後まで連れて行ってくれるとは。これは最晩年にヨッフムが達した世界であり、ドレスデンなどの全集とは一線をひくべき演奏でしょう。

ちなみに実際のコンサートでは曲が終わってからすぐに「ブラボー」が始まって興ざめてしまったようですが、CDはこの「ブラボー」はカットされているため曲の余韻に存分に浸かる事が出来ますのでご安心を。



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posted by やったくん at 21:40| Comment(2) | TrackBack(0) | CD評・交響曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月09日

ショパン 24の前奏曲 小菅優(p)

同じ曲でも違う感動を得られる事があります。





ショパン 24の前奏曲、ほか 小菅優(p)

昨日紹介した藤原由紀乃が演奏しているのと同一の曲であるショパンのプレリュードを同じく日本人女流ピアニストの小菅優が演奏したCD。

小菅優と言えば以前コンセプトアルバムのファンタジーで紹介した今注目している若手ピアニストの一人です。

演奏は一言で言えば豪快奔放exclamation

藤原由紀乃が「柔」なら小菅優は「豪」といった感じです。

実はこの藤原盤と小菅盤は同時に購入したCDでして自分にとっては1セットのような演奏です。

小菅優の演奏は一音一音弾くのではなく、一曲一曲単位に曲を捉えて24曲を流れにそって演奏しております。全曲通して聴いてみますと24曲で1曲を聴いたような気分になります。

当然豪快ですので、曲によっては多少繊細さが欠ける所や豪快すぎる部分もあります。けれどもこれだけ自分を全面に押し出してスケールの大きな演奏してくれればあまり大きな問題ではないです。

ショパンのプレリュードで藤原盤と小菅盤でどちらが良いかを考えて見ますと「どちらも良い」と言わざるをえないです。これは演奏者の方向性に違いが大きいから比較できないためです。

ポリーニやアルゲリッチもよいですが、「日本人ピアニストもなかなかいいですよ。」と教えてあげたいCDです。

ちなみに自分にとっては日本人ピアニストの演奏を聴くきっかけになったCDですので思い出深い演奏です。



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posted by やったくん at 22:26| Comment(0) | TrackBack(0) | CD評・ピアノ曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする