
シベリウス ヴァイオリン協奏曲 ヒラリー・ハーン(vn)サロネン&スウェーデン放送響
北欧情緒に満ちた名曲である「シベリウス ヴァイオリン協奏曲」の新譜。演奏するはアメリカ人女流ヴァイオリニストのヒラリー・ハーン(以前紹介した「あげひばり」は素晴しかったです)とフィンランド人指揮者のサロネンのコンビ。
ヒラリー・ハーンの奏でるクールとも言える音色はきっとシベリウスにピッタリだろうと以前から思っておりましたが...
いやー非常にいいです
第一楽章出だしのヴァイオリンの音色が非常にクリアで透き通った感じで開始されます。フレーズも弱音から丁寧に弾かれて、ゆっくり演奏する部分の溜めと早く演奏する部分のしなやかさが上手くコントラストされております。それにサロネンの指揮のメリハリがはっきりしているため聴き応え充分で満足です。
女性らしく繊細で落ち着いた感じのハーンのヴァイオリンとサロネンのたくましい指揮の対比がなかなかの第二楽章を過ぎ、第一楽章に比べると印象の薄い第三楽章へと向かいます。
第三楽章は推進力が非常にありハーンのヴァイオリンも絶好調
録音も音をダイレクトに伝えておりよいと思います。(近頃のグラモフォンは一時の不調を脱したか録音の質がよくなっているような気がします。)
緻密さという部分では甘い部分があるのも事実です。しかし現代の若手演奏家がこれだけ思いっきり気持ちよく演奏してくれればそれも些細な事に感じられます。同じスポーティーな演奏なら昔聴いたハイフェッツ盤が有名ですがいかんせんオケの出来が不満で不完全燃焼の演奏でしたが、今回はソリスト、指揮、オケの一体感があり楽章ごとに段々盛り上がってく高揚感もあり今後よく手にとる一枚になりそうです
聴いた後「スカッ」として気分がよくなる演奏でした。
<過去に紹介したシベリウスのヴァイオリン協奏曲>
ムター(Vn) プレヴィン指揮 ドレスデン国立O.<1995>
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