2008年07月22日

ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ第9番『クロイツェル』レーピン&アルゲリッチ

やっぱこの人のピアノは凄い

M.Argerich_Beethoven.jpg

ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ第9番『クロイツェル』、レーピン(Vn)、アルゲリッチ(p)


前回紹介した演奏のDISK.2に入っているレーピンアルゲリッチコンビが演奏した「ヴァイオリン・ソナタ第9番『クロイツェル』」が今回聴いた演奏(2007年録音)

この『クロイツェル・ソナタ』の聴きものはなんといっても対峙するかのようなピアノとヴァイオリンの掛け合いのおもしろさ。その形式はピアノ・ソナタにヴァイオリン伴奏がついているかのような印象さえあります。

さてこのような印象を持っている『クロイツェル・ソナタ』ですからアルゲリッチがピアノと聴けば怒涛のごとく弾きまくりヴァイオリンと対峙するような演奏を期待します。ところが聴いてみると奏でられた演奏は期待とはうらはらの出だしとなっております。

レーピンのヴァイオリンは美しさや正当性を求めるようなスタイルがベースとなっており(あいかわらず)軽々と弾いていきます。これに合わせるかのようにアルゲリッチも余裕をもって「若いレーピンに合わせてやるか」といった感じでゆとりをもって演奏しており以外と静かな印象となっております。この感じは「第二楽章」まで変わらず続いていきます。そして「第三楽章」、テンションがあがってアルゲリッチ節が出ている演奏。でも過去のクレーメルなどとの競演と違って「ヴァイオリンと渡り合っている」というよりは「ヴァイオリンをがっちりと支えている」ように聴こえます。このあたりアルゲリッチが独奏者に合わせてスタイルを変えているのだと思うのですが非常に巧いです。全体的にちょっと掘り下げが浅い感じがするのはレーピンのスタイルからくるのでしょうか。録音は普通だと思います。

この演奏の主役はやっぱりアルゲリッチでしょう。レーピンも好演しておりますが比較する相手が悪いですかね。アルゲリッチは凄い、スタイルを変えてもしっかりとした伴奏となっているところがアルゲリッチたる所以でしょうか。





さてこの三連休ブログがお休みとなってしまいましたが、我が家のHDレコーダの残量がなくなったため映像を見て消化したりDVDに編集しておとす作業にあけくれておりました。(皆さんは残量がなくなる前に対処していると思われますが)

あと(娘の希望で)週末観にいった「崖の上のポニョ」楽しい映画でした。(個人的に「ポニョ」というキャラクターですが、ジブリでは「トトロ」以来の大ヒットキャラになりそうな気がします)

さらに半額レンタルでドラマ「相棒」のプレシーズンから第1シーズンまでを一気に観たり、F1放送を観たり...




ブログ更新時間などあるわけないか<笑>


今日からまたボチボチ更新していきます。


しかし「ポニョ」のエンディングソングが耳から離れない

ポ〜ニョ、ポ〜ニョ、ポニョ...




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posted by やったくん at 22:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 室内楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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