
ハチャトゥリアン 交響曲第3番<交響詩曲> チェクナヴォリアン
ロシア人作曲家ハチャトゥリアンの交響曲第3番が今回聴いた演奏。演奏はチェクナヴォリアン&アルメニア・フィル(1993年録音)
聴いてみた感じとしては「とにかく騒々しい交響曲」。編成としては通常のオケにオルガンを加え、
さらに
ソロ・トランペットを15本並べる
という凶悪この上ないもの。
曲ですがまずはサブタイトルの<交響詩曲>らしく厳粛に始まりますが数十秒でトランペットで主題が奏でられ一気に全開。ここからは常にフォルテ中心でパワフルに鳴りまくり。途中非常に複雑なオルガンのトッカータの旋律が入ってきますが、対するトランペットにかき消されております。あまりこの2つの音はうまくマッチングしているようには思えません。(というかトランペットが強力すぎなのですが...)
5分を過ぎたあたりに「剣の舞」終了時の上方モティーフに似た旋律が入ってくると(やっと)弦による民族的な濃い主題が奏でられこの部分が中間部分である模様。チェクナヴォリアンも非常に濃厚な指揮でコッテリであります。その後(力を溜めるかのように)しばらく静かに曲が進みながら少しずつ単調なリズムにのりながらオケの音量が大きくなっていきます。
そして13分あたりから金管・打楽器が嵐のように鳴りいよいよ怒涛のクライマックスに向かっていきます。とにかくソロ・トランペット15本の威力が絶大、オルガンの旋律を挟みながら騒々しく激しく奏でられます。最後までこの勢いは衰える事をしらずに際限なく突き進み、これでもかこれでもかと強奏の嵐。怒涛で終わりを迎えます。
一本調子もここまでいけば逆の意味で立派。ハチャトゥリアンらしい交響曲といえます。ただ様式の美しさとか堅牢な構成などといった一般の交響曲に見られる部分はあまり感じられませんが。
チェクナヴォリアンの指揮も曲調に妙にマッチしておりこの「迷曲」ともいえる曲に華をそえております。
これだけ音が鳴ればダウンしていてもさすがに印象に残った次第であります。


