<演奏曲>
2009年1月9日 18:30〜
北国新聞赤羽ホール
ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第14番<月光>
リスト 超絶技巧練習曲集 第9・10番
リスト ラ・カンパネラ
シューベルト ピアノ五重奏曲<ます>
アリス=紗良・オット(ピアノ)
オーケストラ金沢メンバー(シューベルト)
前半はアリス=紗良・オットの独奏、後半はOEKメンバーを加えた室内楽という構成。個人的には<ます>を聴けるのが楽しみでありました。
まずベートーヴェンから、<月光>は静かな月夜のような響きで始まるのですがアリス=紗良・オットのピアノはバスが非常に響いており低音重視となっております。各フレーズをしっかりととらえておりなかなか端整な弾き方であったのが印象的。第2楽章を聴いているとバッハなどのバロックもしっかりと勉強している跡が感じられなかなか。最終楽章はフレージングや滑らかさにやや硬さが感じられましたが若手ピアニストである事を考えればまずまずの演奏ではなかったでしょうか。
次のリストはまあよく弾けているなあといった印象。超絶技巧をコンサートに持ってきている時点でテクニックを売りにしているわけですから予想の範疇の出来といったところ。(いつもながらリストを弾いているのを見ているとパフォーマンス的にはインパクトがあります。)
後半のシューベルトは今回のコンサートで一番感心しました。この年齢にしてこれだけしっかりと(自己主張もしながら)さりげなく伴奏を出来るところなどはアリス=紗良・オットの非凡さを感じました。(特に第3楽章が素晴しかった。)なにより<ます>という曲が何と言ってもいい<笑>。みずみずしい気分になり満足でありました。
アリス=紗良・オットは基本が非常に出来ておりますね(さすがコンクールを重ねて結果を出しているだけの事はあります)。
さらにホールが新しいためか弾いていたスタインウェイの音が(特に高音が)まだ熟しておらず響かなかったようで、それにアリス=紗良・オットは果敢に鳴らそうと(怒りさえ感じるほど)アタックしていた姿を見るに負けず嫌いの気性を感じました。
演奏終了後拍手に対して赤いドレスに身を包みかわいい笑顔を振りまいているのを見ながら、一人先ほどのアタックを思い出し「このピアニスト大物になるかも」と思っておりました。
最後に今回のコンサート客層がイマイチでした。ピアノ教室の生徒と思われる親子連れ、タレント見たさのおばちゃん達...。誰が見に来てもよいのですがもうちょっと静かにしてほしい(でっかいくしゃみにコソコソ声のヒソヒソ話、落ち着きない子供の雑音)。アイドルや演歌歌手のコンサートではないのだから最低限のマナー遵守お願いいたします。
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