ピアノによるルロイ・アンダーソン 白石光隆
音楽を「音を楽しむ」として捉えるなら、さらにエンジョイすると見るなら、ルロイ=アンダーソンの音楽は最もピッタリとくるような気がします。
それは以前ナクソスによる管弦楽曲集を聴いて、非常に楽しい一時を過ごした経験からなのですが。
そんな一般的にオーケストラで演奏されるのが普通のルロイ=アンダーソン。
ところが今回聴いたのは珍しい(というか初めて?)のピアノによるルロイ=アンダーソン。ピアノは白石光隆。
聴いてみるとなかなか快活な演奏。非常に気持ちがよいのが印象的であります。
白石光隆のピアノは非常に真摯な演奏で、華やかなオーケストラサウンドとは違ったシンプルな響きで新鮮な感じがします。驚きに満ちた演奏の類ではなく、堅実な演奏で曲を聞かせるという意味では成功しているといえましょう。
実はこの演奏、先日の九州旅行でも家族のメンバーにも好評。
会話をしている時は心地よいバックグラウンドミュージック、静かにドライブしている時はリラックス出来る音楽と、場面場面で姿を変えるのが好評の理由でしょうか。
もともとルロイ=アンダーソンの音楽、一家団欒の最中にラジオから流れてくるなんて図式がピッタリきそうですから、家族に好評なのは当然かもしれません。白石光隆のピアノが、ホームコンサートで聞くのに向いているような響きであるのも大きいですね。
ともあれドライブで聴けるクラシックのレパートリーが増えたのはうれしい限りであります。
ラベル:ルロイ・アンダーソン