2010年03月28日

ハイドン 交響曲第104番<ロンドン> コリン・デイヴィス

今回のロンドンはコンセルトヘボウの登場

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ハイドン 交響曲第95、96、98、102、103、104番 コリン・デイヴィス&コンセルトヘボウ管(2CD)


今回の『ハイドンのロンドンを聴く』ですが、コリン・デイヴィス&コンセルトヘボウによる演奏を聴きます。

ハイドン 交響曲第104番<ロンドン>

演奏 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
指揮 コリン・デイヴィス

1977年録音



「ロンドン・セット」からの一曲となります。

全体を通して聴くと、響きのブレンド感が優れている演奏といった印象が強い。コンセルトへボウの暖色系のカラーと、ステレオ後期の優しい仕上がりがうまく融合して聴き手を包み込んでくれます。


第1楽章、オケは暖色系、重量感よりも軽快さを意識した印象でハイドンらしさは出ています。ただデイヴィスの指揮が角々しく聴こえる部分があるのは好みが分かれそう。

第2楽章、穏健な演奏、緩柔なフォルム、中間部分の丁寧にずっしりときかせる手腕はデイヴィスならではか。ただ指揮者の特性かきめ細やかな響きが隅々まで及んでいないのが少し残念。

第3楽章、穏健で丁寧というスタイルはこれまでと共通。結果的に聴きやすさは増したが、溌剌さなどが後退した感じでしょうか。

第4楽章、現代オケの機能美をうまくまとめた印象、全体の中では一番成功している楽章。適度をもったテンポにバランスよくスムーズに演奏されており聴いていて爽快感に満ちてきます。

一般的なしっかりとした交響曲というスタンスでハイドンらしさを損なわずに現代オケで演奏したという意味では成功しています。

ただハイドンの初期〜中期の交響曲に「楽しむ交響曲」という意味を最近見出した自分からすると多少不満があります。それは極上にブレンドした響きよりも、ウイットに富んだ語り口、打ち込み系の踏み込みや、管楽器による掛け合いなどにこそハイドン 交響曲の真価があると思うから。

でもこのデイヴィスの演奏に結構満足している部分もあり、「ハイドンってなかなか奥が深いなあ」と感じも正直あります。それは今では聴けなくなったアナログ時代への郷愁もあるかもしれません。

1977年という録音年代を考えれば「古き良き時代の秀演」の一つとして評価すべき演奏といえましょう。

さて次の「ロンドン」は何を聴きましょうか?


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posted by やったくん at 00:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 「ハイドンのロンドンを聴く」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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