2011年04月01日

ハイドン 交響曲第104番<ロンドン> ファイ

久々にお題は<ロンドン>

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ハイドン 交響曲第104番『ロンドン』他 ファイ&ハイデルベルク交響楽団

久々に<ロンドン>です。

基本ハイドンの音楽は「音・楽譜」的な演奏なら「たいへんよくできました」というハンコはいただけます...が、本来の魅力であるウイットさなどがまったく伝わってこないという問題があります。

さて今回はフェイ(1960年生)という指揮者が自ら創設したハイデルベルク交響楽団と演奏した<ロンドン>を聞きます。(1988年録音)

モダン楽器を使ったオーケストラでピリオド奏法を用いており、いかにも今時なハイドンという構成。

しかし演奏は緩やかな演奏ではなく、斬新な切り口が次々と登場する代物。目から鱗的な演奏。

第一楽章」序奏から主題への変化、フレーズの切り方も見事。指揮者や奏者がインスピレーションを駆使して自由に演奏しており人の血が通った響き。適度な即興性はよい。

第二楽章」前半の長調部分はテンポを抑え目に、そして後半の短調部分はテンポを早めに設定して一気に盛り上げる。いかにも古楽器的な解釈。

第三楽章」早めに一気に演奏、と思いきや中間部でガクッとテンポを落とすあたりなかなかの演出巧者。ファイの師匠がアーノンクールである事がよ〜く分かります。

第四楽章」聞いていてワクワク感がたまらない演奏。フレーズの表情づけなどが見事で、それが全体を見事に構成するという結果になっているのが凄い。小編成オケ特有の運動性と透明性がうまく表出、それで場面の変化が鮮やかにはかられているのも見事。


曲全体をブロック化というか細分化しており、それをうまく再構成する事で曲の構造をどう表現したいかがよく分かる点は評価したい。また弦楽器全体の音が引き締まっており硬派な響き、硬く乾いたティンパニーの強打は特に印象的。だからといって角ばった響きになっていないのもよいです。

このコンビハイドンの交響曲全集を目指して緩やかに録音を継続中。今回聞いた演奏は第一弾の録音。これから続きも聞いてみたくなる斬新な演奏でハイドンワールドを堪能いたしました。スマッシュヒットで満足。


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ちなみにハイドンの<ロンドン>はこんな曲です。

第一楽章 ソナタ形式

 壮大な序奏から始まり、弦楽器による第一主題、木管楽器と弦楽器による第ニ主題を軸に奏でられる楽章。展開部、再現部と小気味よい進行具合はいかにもハイドンらしい。

第二楽章 三部形式

 単一旋律一本で押し通した楽章。弦で奏でられる優しい長調の響きと中間部の厳しい短調の響きの対比が楽しめます。

第三楽章 複合三部形式

 メヌエットとトリオからなる楽章。典型的な「軽快な第三楽章」という感じがします。

第四楽章 ソナタ形式

 民謡風の通俗低音から始まるスピードに楽章。 少し長い展開部、再現部以降フィニッシュまでの曲の展開など見事で、爽快感に満ちた充足感得られます。


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ラベル:ファイ ハイドン
posted by やったくん at 22:43| Comment(2) | TrackBack(0) | 「ハイドンのロンドンを聴く」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんんちは。
ファイのハイドンは比較的評価が高いようですね。
私はまだ聴いていませんが、この「ロンドン」は大好きです。いつもはドラティかクレンペラーあたりを好みますが、新譜で聴いてみたく思っています。ちょっとファイのディスクは高いのでセールの時に買ってみようかな。。
Posted by ピースうさぎ at 2011年04月02日 16:34
>ピースうさぎ殿

コメントありがとうございます。

ファイの演奏評価高いとは知りませんでした。

クレンペラーやドラティの「ロンドン」もよいですね。

日頃この曲を聞く機会が多いのでしたらミンコフスキなどとともにファイの演奏は楽しめると思います。
Posted by 管理人 at 2011年04月03日 00:17
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