リスト ピアノ作品集、編曲集 リーズ・ドゥ・ラ・サール
最近アニバーサリーという理由ではないですがリストのピアノ曲をよく聞きます。
ツイッターのフォロワーさんとお話をしたのがきっかけで聞き始めたのですが...
どの曲を聞いてもリスト印が刻印されており、
克明なピアニスティックな響きに目覚めてしまいますと
ピアノ好きな自分が(予想通り)すっかりとはまりました。
食わず嫌いでしたね。
本日聞きますのは若手女流ピアニストであるリーズ・ドゥ・ラ・サールによるリスト。
リスト
・ダンテを読んで―ソナタ風幻想曲
・ラクリモサ(モーツァルト/リスト)
・バラード第2番ロ短調
・愛の歌(献呈)(シューマン/リスト)
・マゼッパ(超絶技巧練習曲より第4番)
・灰色の雲
・セレナード(シューベルト/リスト)
・葬送(詩的で宗教的な夕べより第7曲)
・イゾルデの愛の死(ワーグナー/リスト)
ピアノ リーズ・ドゥ・ラ・サール
2011年1月録音
リストのピアノ作品と編曲集を加えたプログラム。
選曲的には魅力的に思えたのですが
聞いてみた感じとしては...
正直に言いまして、まことに残念ながら
語る事がない演奏。
彼女の感性にピッタリと一致する聞き手なら満足するかもしれませんが、
リストを聞くというスタンスから入ると物足りない。
テクニック的には(最近の方から見ると)普通。
基本的に主観が強く感性を前面に出しているのですがいかにも説得力が弱い。
これでは現代でリストを弾くには役不足と感じます。
野球で例えるなら速球に磨きをかけずに変化球の種類だけで抑えようとする
ピッチャーのような感じ。
感性を使ってリストで勝負する気ならば、
もう少し芯のある腰のすわったタッチがないと...
上滑りのタッチではリストを弾く前提条件をクリアできないですね。
もしかしたら弾いているピアノの鳴りが悪いか
ライブの方が力を発揮するタイプなのかもしれませんが。
ひとまずリストはピアニストを選ぶ作曲家であることを痛感しました。
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ラベル:リスト
バッハとその編曲ものの方はわりと良かったと思いますから、リストには向いていないのかも。
リスト作品なら、カティア・ブニアティシヴィリの最新アルバムがとても評判が良いですね。
試聴したところ編曲ものの「前奏曲とフーガ」は、音が綺麗で丁寧な弾きぶりで、良い感じでした。
リストのオリジナル作品も全曲聴いてみたい気がしますから、そのうちCDを買うかもしれません。
コメントありがとうございます。
確かにリストとラ・サールの相性が悪い部分があるかもしれません。リスト自体弾き手を選ぶタイプの作曲家ですからね。
ブニアティシヴィリのデビュー盤(リスト)は強烈な印象が残る演奏でおススメですよ。彼女はかなりの逸材かもしれません、要注目。