クレメラータ・ムジカ〜新ウィーン楽派の室内楽作品集
ウィーンのワルツは日本人にはなじみやすいですが、「新ウィーン楽派の室内楽作品集」というとちょっと逃げ腰になる人は多いのではないでしょうか?
今回紹介するのはクレメールとその仲間たちが「新ウィーン楽派の室内楽」を演奏したCDです。
マーラー ピアノ四重奏曲
シェーンベルク ヴァイオリンとピアノのための小品ニ短調
ウェーベルン チェロとピアノのための2つの小品
ウェーベルン ヴァイオリンとピアノのための4つの小品
ベルク クラリネットとピアノのための4つの小品
ウェーベルン チェロとピアノのための3つの小さな作品
ウェーベルン チェロ・ソナタ
ベルク 室内協奏曲〜アダージョ
シェーンベルク 弦楽三重奏曲
シェーンベルク ヴァイオリンとピアノのための幻想曲
クレメラータ・ムジカ
ギドン・クレーメル(Vn)
オレグ・マイセンベルク(P)
ザビーネ・マイヤー(Cl)
ヴェロニカ・ハーゲン(Va)
クレメンス・ハーゲン(Vc)
ここで取り上げられるのはシェーンベルク、ウェーベルン、ベルクなど一般的には難解な作曲家達。でも演奏される曲は意外と聴きやすく「すっ」と響いてきます。それに各演奏者の達者な事、録音もよい出来です。
全編通じて一般的なクラシックのショートピースとして取り上げても違和感のない曲で、特にマーラーが室内楽曲を書いていた事自体驚きでした。曲も(素直で)なかなか美しく聴いていて心地よいです。
新ウィーン楽派といえば一般的な聴衆を突き放したような学術的なイメージがありましたが、新たな一面が垣間見えてよかったです。
新ウィーン楽派はあまり胸を張ってオススメしませんが、この演奏は各曲の演奏時間も短く気軽にちょっと味付けの違う音楽を楽しむにはもってこいの一枚だと思います。(ジャケットも曲調に合わせて和やかですし)
ちなみに自分のお気に入りは「シェーンベルク ヴァイオリンとピアノのための小品ニ短調」であります。
これまでの記事はこちらからどうぞ
ラベル:クレメラータ・ムジカ クレーメル
これは名盤ですよね。
今は1000円で買えるのですね。
マーラーの四重奏曲は感情の起伏の激しさが魅力。聴くと若返る気がします。
シェーンベルク ヴァイオリンとピアノのための小品ニ短調も可愛らしいし、
ウェーベルンの未完のチェロ・ソナタなんてのも面白い。
シェーンベルクの弦楽三重奏曲も、割と聴きやすい演奏で好きです。
拙HPからもリンク貼らせて頂きました。よろしくお願いします。
コメントありがとうございます。
今は安く買えますよね(私は昔ジャケ買いしてしまいましたが、結構高価だったような)
弦楽四重奏曲もいいですが、このような室内楽の小品もたくさんの人に聴いてほしいと切に願っております。
リンクありがとうございました。感謝しております。