エルガー ヴァイオリン・ソナタ他 五嶋みどり(Vn)、マクドナルド(p)
世界的に活躍する女流ヴァイオリニストの代表格、五嶋みどり。その彼女がイギリスの作曲家エルガーのヴァイオリン・ソナタを演奏したのが今回聴いた演奏。伴奏ピアニストはおなじみのマクドナルド。
このCDカップリングされているフランクをメインで購入したのですが、聴いてみて満足したのがエルガーのヴァイオリン・ソナタでありました。
どの曲も渋いながら独自の味わいがあるエルガー。でもこのヴァイオリン・ソナタにおいては社交性があるといいましょうか、格調もありながら親しみもある曲に仕上がっております。出だしのヴァイオリンによるたくましい旋律からして一般的なエルガーの印象とは大いに異なっています。第二楽章の優しくもはかない旋律が印象的。
五嶋みどりさんのヴァイオリンはいつもながら気品にあふれており折り目正しくエルガーの世界観に合っていると思います。マクドナルドによる伴奏も非常に厳格でかちっとした感じでよいですね。(この厳格さがフランクでは”おもしろみに欠ける”感じにつながっているのは皮肉ですが)
今まで知らなかった名曲に出会えるのは幸せな事です。この出会いによりエルガーの他の曲も聴いてみたいという気分になりました。まずは「エルガーのヴァイオリン・ソナタ」の他の演奏と思ったのですが、あまりCDが出ていないらしく残念です。
このようなめずらしい曲を演奏してくれた五嶋みどりさんに感謝です。
これまでの記事はこちらからどうぞ
「のだめカンタービレ」第6巻でとりあげられて、
一躍人気曲になった曲ですね。
私は、メニューイン盤と、シモーネ・ラムスマ/三浦友理枝の録音(ナクソス)を持ってます。
ラムスマ/三浦盤は、ソナタも若々しい熱演ですが、
余白にエルガーのヴァイオリンとピアノのための小品が11曲も収められているのがポイント。
ロマンティックでジェントルな曲ばかり、「愛の挨拶」以外にも素敵な曲がたくさんあるんだな〜と思った一枚です。
以前、拙HPでも取り上げましたので
よろしければ御笑覧ください。
http://www.h2.dion.ne.jp/~kisohiro/elgar.htm
コメントありがとうございます。
「のだめ」に出てきましたっけ(全巻読破しているのに覚えていない<汗>)
ナクソスのラムスマ/三浦盤ですか。情報ありがとうございます。今度HMVで買う時購入したいと思います。(小品聴いてみたいです)
自分はロンドンに行った事がありますが「食事がおいしくない」印象が強い国でした。
そういえば先日教えていただいた青柳いづみこさんの「翼のはえた指」を現在読んでおります。安川加寿子さんの人生凄すぎですね。紹介ありがとうございました。