2008年06月13日

2008年06月02日

「浮遊するワルツ」/青柳いづみこ(p)

青柳いづみこさんのワルツをコンセプトにしたアルバムです。





「浮遊するワルツ」青柳いづみこ(p)

続きを読む
posted by やったくん at 22:10| Comment(0) | TrackBack(0) | CD評・ピアノ曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月02日

2008年04月17日

バッハ ゴルトベルク変奏曲 シェプキン(p)





J.S.バッハ ゴルトベルク変奏曲 シェプキン(p)

ロシア出身でアメリカで活躍するシェプキンによる「J.S.バッハ ゴルトベルク変奏曲」が本日聴いた演奏。昨年の来日公演で話題になって発売された演奏のようで1995年に録音されております。

演奏は非常に個性的で独創的。装飾の変更や音程を変えたりとあの手この手で聴き手に迫ってきます。リピートを全部行っているため演奏時間が70分程となっております。

自分はゴルトベルク変奏曲を聴く際は前半(アリア〜)中盤(第16変奏ぐらい〜)終盤(第25変奏〜)と3つに分けてとらえる場合が多いのです。

シェプキンの演奏で特に素晴らしいのは前半。曲のスムーズな流れ対比、リピートの際の装飾他の工夫、メリハリのきいたピアノのタッチと想像力に満ちており聴き栄えします。

中盤はまずまずといったところ、やっている事は前半と同じでもリピートしているためトータルの演奏時間がかなり長めとなっており、聴いている自分がなかだるみとなってしまいました。(シェプキンの刺激的な音に慣れてきたのもあるのでしょうが)

そして終盤第25変奏は個人的にはいまいちの印象。この長大な曲を境にフィナーレへと向かっていくのですが感銘をうけるような出来ではないような気がします。これはシェプキンの特性である刺激、創造性といったものと相反する叙情性が求められる曲調もあるためかもしれません。この緩やかな曲を聴いているとシェプキンのピアノは息切れ気味のように感じます。

その後フィナーレへと向かっていくのですがどの曲もメリハリははっきりしているのですが繋がっていないというか流れていないというかそれぞれ単発になっている印象があります。第28変奏のトリルなども強烈で単品ではいいのですが...。そして最後のアリア、ここへきてのオクターブ上げは賛否両論ありそう。自分はこの装飾に関しては否定的ですがシェプキンなりの理由があるのでしょう。

シェプキンというピアニスト個性的です。添付解説書のインタビューでのはっきりとした自己主張、装飾などに見られる創意工夫どれも立派なものです。しかし演奏されているピアノに関しては明確に鳴っているようでテクニック的に見えて意外と細かい音のバランスや荒っぽさがあったりしてこういった面はバッハ演奏にとってはマイナスのような気がしてもったいないなあといった感じがします。

いろいろ書いてなんですが、この演奏非常におもしろい演奏である事は確かです。(ライブで聴かれた方は楽しめたのではないでしょうか)現在古楽器流がはやりですが、グランドピアノを弾いてのバッハでもまだまだ可能性があると感じました。



記事がおもしろいと感じたらポチッと押してください。

にほんブログ村 クラシックブログへ

人気blogランキングへ
posted by やったくん at 22:30| Comment(0) | TrackBack(0) | CD評・ピアノ曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月07日

ショパン スケルツォ(全曲)/ユンディ・リ(p)

しなやかなショパンでも





ショパン スケルツォ全4曲、即興曲第1番〜第3番 ユンディ・リ(p)

ユンディ・リは2000年のショパンコンクールで優勝した中国人若手ピアニスト。レコーディングはで年に一枚程度と堅実に行われているようです。

今回は得意のショパンからスケルツォを聴いてみました。スケルツォはバラードのようにまとまった感じではなくそれぞれ独立した曲の集まりとしてとらえる事も出来るわけで演奏者の弾き分け振りを聴くのも楽しみの一つでもあります。

さてユンディ・リの演奏はとにかく「しなやかな演奏」。運動性にすぐれ軽妙なニュアンスの中に独特の味わいがあり自分の世界観をしっかりともっていると感じました。

ピアノのタッチも明快。第1番の出だしの和音からして「ムチのようなしなやかさ」をもっておりユンディ・リ特有の美感がよく出ております。従来のポーランド訛りなどはなくショパン演奏の新しいスタイルの一つといった印象もあり爽やかさすらただよっています。デコボコになりがちな4曲をさらっと弾きとおした感じでバランスはよいです。(録音もよいです)

透明感や軽快さに比重を置いたため、音の深みや「ズシリ」とくるような響きは大きく後退しておりこのあたりが評価の分かれ目になるような気がします。(このままのスタイルでは一本調子で飽きられてしまう危険性もあるといえます。)

けれんみのないショパン演奏」で聴いていて楽しめる部分が多い演奏でした。今後ユンディ・リがどのように成長・円熟していくか楽しみであります。





記事がおもしろいと感じたらポチッと押してください。

にほんブログ村 クラシックブログへ

人気blogランキングへ
posted by やったくん at 21:46| Comment(0) | TrackBack(0) | CD評・ピアノ曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月14日

バッハ フーガの技法 エマール(p)

これは衝撃的でした。






J.S.バッハ フーガの技法 エマール(p)


J.S.バッハ フーガの技法」は大作曲家バッハのラストナンバーであり未完の大曲。(以前目を患って書けなくなったという話を聞いたことがあります。)対位法の極地というべき老練な技法を用いて作曲されておりバッハの奥義的な作品とも言えます。演奏する楽器が指定されておらず、チェンバロ、室内楽、オーケストラと様々な形態で演奏される曲でもあります。

今回聴いた演奏は現代音楽の演奏で有名なフランス人ピアニストエマールによるピアノによるもの。

最初に聴いた印象として「弾きっぷりがいいexclamation。バッハの晩年の大作に挑みかかるという感じではなく自分の視点から見たバッハ像を朗々と再現している感じとでもいいましょうか。チェンバロ的(ピリオド奏法的)なエッセンスもありながらそういう部分が突出しないように端整に演奏されておりながら、エマール自身が悩みそして考えたうえで今の自分をさらけ出している印象が強い演奏でもあります。

特に後半に向かって凄みの増していく演奏で、

圧巻ともいうべき最終曲

そして衝撃のエンディングexclamation


その後には無常ともいうべき余韻...。



はっと我に返って「ふう〜」とため息



まあとにかく途中で「停止」出来ない不思議な魔力がある演奏でもあり、エンディングを迎えた後の余韻から我にかえったときにいろいろ考えさせられる演奏です。

演奏の質や曲の解釈については学者先生に任せるとして、ここまで聴かせられる演奏というのには余りお目にかかれません。それでいて自分のような素人を見下した演奏でもなく、手が届きそうに思わせる演奏でもありいろいろ思うところはあります。(何回聴いても分かったようで分からないので言葉にはならないのです。)

まあとにかく一度聴いてみてくださいといった感じの演奏です。(自分には静かな演奏ながら衝撃的な内容でした。)




これまでの記事はこちらからどうぞ


記事がおもしろいと感じたらポチッと押してください。

にほんブログ村 クラシックブログへ

人気blogランキングへ
posted by やったくん at 22:13| Comment(0) | TrackBack(0) | CD評・ピアノ曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月07日

シューマン ピアノ・ソナタ第2番 アルゲリッチ(p)

アルゲリッチにはまたソロを弾いてほしいです。





シューマン ピアノ・ソナタ 第2番/アルゲリッチ(p)


シューマンの数多いピアノ曲の中でも難曲の部類に入るのが「ピアノ・ソナタ第2番」。テクニック系のピアニストが時々取り上げる曲でもありますが比較的に地味な印象があります。今回聴いたのはアルゲリッチがソロで弾いていた時代の演奏。

演奏の出来としては鮮烈で強烈なものexclamation。アルゲリッチのタッチは激しくパワフルに感情の激情がこめられておりインパクトが強いです。特に激しい曲調の第一楽章・第四楽章でその傾向は顕著となっており説得力があります。

個人的にはシューマンもアルゲリッチも精神的に脆い印象がありますが、演奏を聴いてみると取り付かれたかのようにひたすら前進しており「なにか今にも壊れそう?????????i?????U?????j」な雰囲気でこちらがもっている印象とかぶる部分が多いです。

自分はどの曲でもよっぽどスコアを読んで自分なりのイメージを持っている曲でもない限り演奏を聴いて覚醒する事が多いですが「シューマンのピアノ・ソナタ第2番」はアルゲリッチの演奏はそういった演奏になります。

アルゲリッチの「飛翔するようなピアノ」にはシューマンの曲は一番合っているように思います。アルゲリッチの少ないソロ録音の中でもシューマンが多いのは彼女自身も好んでいることの裏返しでしょう。

アルゲリッチを聴くといつも思う事ですが、アルゲリッチの奏でる音は決して美音と呼ばれる美しい音ではないのにアルゲリッチの音楽にはある種の求心力があります。特に聴いた後の満足感は非常に高いです。


録音が古いので音がやせているのは残念ですが、演奏はいつ聴いても鮮烈でいい演奏だと思います。



これまでの記事はこちらからどうぞ


記事がおもしろいと感じたらポチッと押してください。

にほんブログ村 クラシックブログへ

人気blogランキングへ
posted by やったくん at 23:58| Comment(2) | TrackBack(0) | CD評・ピアノ曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月21日

ドビュッシー 子供の領分/遠山慶子(p)

日本人にこれだけのドビュッシーを弾ける人がいるとは感動です。





ドビュッシー 子供の領分他 遠山慶子(p)

ドビュッシーの音楽は印象派絵画のように光と影のコントラストに微妙なタッチに彩られた曲が多いです。「子供の領分」は愛娘への愛情の証ともいうべき愛らしい曲集。今回聴いたのはベテランピアニストである遠山慶子の演奏。

演奏を聴いているとピアノの音色に心が染められていくような自然体で色彩豊か。「子供の領分」はそれぞれ表題がついていますが、遠山慶子のピアノは純粋に音楽だけで語るのではなくこの表題を感じさせる演奏で、「1.グラドゥス・アド・パルナッスム博士」の出だしからグッとドビュッシーの世界に連れて行かれますし、「4.雪は踊る」などではまさに雪が舞っている姿が目に浮かぶよう。それぞれの曲の引き分けが明確で素晴しいの一言????????

テクニック的には粒をそろえたタッチというのが基本でしょうが、この演奏では「粒を揃えず」弾いている事がドビュッシーの繊細なコントラストを表現するのにプラスに働いております。ベーゼンドルファーの郷愁をさそうような音色も素晴しさに華をそえております。これだけ自分の音をもっているピアニストは貴重な存在です。

次の曲をどんな音色で聴かせてくれるかこれだけワクワクしながら聴いた演奏は久々でした。さすがコルトーの弟子だけのことはあります。「音楽に国境はない」と日頃から思っていますが日本でこれだけドビュッシーを奏でられる人に出会えたのは幸せです。きっと実演を聴くともっと繊細な音色なのでしょう一度聴いて見たいものです。





これまでの記事はこちらからどうぞ


こちらの方で他の方のクラシックブログがご覧になれます。興味のある方はどうぞ
にほんブログ村 クラシックブログへ

人気blogランキングへ
posted by やったくん at 18:52| Comment(2) | TrackBack(0) | CD評・ピアノ曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月11日

シューマン 子供の情景/ルプー(p)

叙情的と言うのは簡単ですが、実際表現するのは難しいですね


rupu_shu.jpg

シューマン 子供の情景 他 ルプー(p)

ルプーはルーマニア出身のベテランピアニスト。「千人に一人のリリシスト」などとも呼ばれ、非常に美しい音を奏でるのが特長。

子供の情景」はシューマンが作曲した小品集。技巧的には難易度は低いのですが聴かせる演奏をするには難しい曲です。

ルプーの演奏はいつもながら淡々と弾いているようですが、よく聴くと磨きぬかれたタッチが素晴しく非常に繊細な印象です。フォルテの部分では音が濁らず、ピアノの部分はデリケートなタッチでシューマン特有の物語を語りかけるような曲の世界を表現しています。(若い頃に比べて音の肉付きはよくなっていますが。)

テクニックが冴える演奏ではなく、ルプーの息遣いが感じられ音が彩る表現の多彩さで叙情的というべき演奏となっております。ファンタジー色の濃厚な曲(トロイメライなど)の方がより説得力のあるピアノといえます。叙情的なピアノのお手本になりそうな演奏です。

特に自分が気に入っているのは後半の「10.むきになって」以降、詩的ともいうべき表現力にはただ脱帽です。録音も空間を感じる柔らかい仕上がりとなっており満足です。


テクニック全盛の時代ですが、叙情性という部分について考えさせられる演奏でした。




記事がおもしろいと感じたらポチッと押してください。

にほんブログ村 クラシックブログへ

人気blogランキングへ
タグ:ルプー
posted by やったくん at 21:21| Comment(0) | TrackBack(0) | CD評・ピアノ曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月07日

ショパン ピアノ・ソナタ第2番/グリモー

ジャケットの印象とは違った意味でインパクトのある演奏です。





ショパン ピアノ・ソナタ第2番他 グリモー(p)

フランス出身のエレーヌ・グリモーは中堅女流ピアニスト。その彼女が始めて弾いたショパンが「ピアノ・ソナタ第2番」。

演奏は野性的とでもいいましょうか、非常に個性的で緩急明暗のつけ方が絶妙。鋭い感性によってもたらされる音は非常に説得力があり聴き手をひきつけます。

元々全楽章が個性的な曲ですのでグリモーの言ってみれば自由奔放なピアノにはマッチしています。コルトーとかフランソワなどのフランス人には特有のインスピレーション?????????i?V?????jが感じられますが、それはグリモーにもあてはまりドイツ的な完成度や安定性とは違う世界が広がっているような気がします。

この演奏出だしから強烈ですね。荒く深いタッチに「すう〜、はあ〜」と呼吸しているのを聴くとグリモーが集中して弾いている姿が目に浮かぶようです。そういった印象とは別にグリモーなりに考えを持って弾いているのではないかと思う部分もありなかなか興味深いです。

ショパンの「ピアノ・ソナタ第2番」はよい演奏が非常に多いのでベストとは呼べないでしょうが、個性的な演奏の一つとして記憶に残る演奏でした?O?b?h?i???????????j

きっとグリモーは実演ライブの方が数倍魅力的な演奏をしているんでしょう。一度聴いてみたいものです(出来不出来がありそうですが)。



記事がおもしろいと感じたらポチッと押してください。

にほんブログ村 クラシックブログへ

人気blogランキングへ
posted by やったくん at 21:42| Comment(2) | TrackBack(1) | CD評・ピアノ曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月01日

ストラヴィンスキー『ペトルーシュカ』からの三楽章 ポリーニ

やっぱりうまいです。

pol_str.jpg

ストラヴィンスキー 『ペトルーシュカ』からの三楽章 ポリーニ(p)

本日ポリーニのベートーヴェンを聴いていましたが、円熟味は増しているのですが「バリバリ弾くポリーニ」の印象が強烈にありまして多少違和感がありました。

そこで「バリバリ弾くポリーニ」のイメージはいったいどこからくるのだろうと考えてみて取り出したのが「ストラヴィンスキー『ペトルーシュカ』からの三楽章」。(時間的にも短いのもあるのですが...)

出だしから圧倒されっぱなし?????????i?????U?????j。テクニック系のピアニストが必ずと言ってもよいぐらい取り上げる難曲。しかしポリーニの手にかかるといとも簡単に弾きこなしております。

今までこの曲を弾きこなした人は結構多いです。が無機質になりがちで曲調などのニュアンスが感じられるところまでなかなかいかないです。

ポリーニの演奏は素晴しいですが、これはテクニック的にだけではなくこの曲が素晴しい曲だと分からせてくれるという点でも非常に説得力のある演奏です????????

録音もドライな仕上がりとなっており曲にピッタリ。このような演奏を聴いていたからこそ出来たポリーニの強烈な印象、現在の姿とのギャップは今後も続いていくだろうなと感じました。



記事がおもしろいと感じたらポチッと押してください。

にほんブログ村 クラシックブログへ

人気blogランキングへ
タグ:ポリーニ
posted by やったくん at 23:02| Comment(2) | TrackBack(0) | CD評・ピアノ曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月14日

シューベルト ピアノ・ソナタ第15番 内田光子(p)

音楽において呼吸は大事です。

mu_syu15_18.jpg

シューベルト ピアノ・ソナタ第15番 内田光子(p)

シューベルトのピアノ・ソナタといえば後期の3大ソナタ(第19番〜第21番)が有名です。しかし他の曲もベートーヴェンなどのように完成度や切れのよさはありませんがかなり味わい深いものがあります。ピアノ・ソナタ第15番は「未完成」のように第1楽章・第2楽章しかない曲となっておりシューベルトの死後に発表された結構地味な曲です。曲自体は比較的おもしろみに欠ける部分があり全体的に緩やかであるため、寝てしまいかねないものではあります。このような曲の場合は語り手であるピアノ奏者側によって大きく印象が変わります。

内田光子が奏でるピアノ・ソナタ第15番はシューベルト・シリーズの第2弾として発売されたもので、ウィーンにて録音された演奏です。


まず出だし、ちょっとした空白部分があります。これが何とも言えない緊張感を生み出します。ピアニストが集中する時間、それに呼吸を整える時間そういうものに感じられます。もしかしたら内田光子は集中力の高いピアニストですから「ぐっ」とシューベルトの世界に入っていく時間かもしれません。

そして最初のフレーズ、何ともいえない音色で聴く者をシューベルトの世界に引き込んでくれます????????。その奏でられる音は詩人が語りかけるような息遣いが感じられ、内田光子の呼吸と同調しているように錯覚してしまいます。フレージングが大きいため呼吸のサイクルも重要なファクターになります。

内田光子は彼女自身たどり着いたシューベルトの世界で、曲と語り合いながら演奏をしているように思えます。当然演奏は内向きなもので多少主観が強いと感じられる部分もあるかもしれません。ただし自分にとっては淡々と譜面に忠実に演奏して曲そのものに語らせようとするスタイルより、こちらの方が引き込まれる演奏であり、この演奏によって始めてシューベルトのピアノを好ましいと思うようになった重要な演奏です。

自分は時々この演奏を聴きたくなる時があります。それは必ずといっていいほど「演奏を聴きたい」ではなく「あの語りを聴きたい」と思う時です。

フィリップスの録音も上々で、録音したホールの雰囲気をよくとらえている事も何度も手に取る理由の一つであります。



これまでの記事はこちらからどうぞ


こちらの方で他の方のクラシックブログがご覧になれます。興味のある方はどうぞ
にほんブログ村 クラシックブログへ

人気blogランキングへ
posted by やったくん at 22:45| Comment(0) | TrackBack(0) | CD評・ピアノ曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月19日

バッハ ゴルトベルク変奏曲 ディナースタイン

ゆっくりとした演奏、結構勇気がいりますね





J.S.バッハ ゴルトベルク変奏曲 ディナースタイン(p)


ディナースタインはアメリカの若手女流ピアニスト。その彼女が挑戦したのが「バッハのゴルトベルク変奏曲」。

この曲は元々不眠症の伯爵のためにバッハが作曲したものですが、有名なグールド盤が出てからはそういった印象が消えてしまったような気がします。

このディナースタインの出だしのアリアはグールドの2回目のアリアにそっくりに始まります。「また遅い演奏か」と思い聴き始めました。

しかし各変奏の演奏を聴いていくとディナースタインのスタイルが段々見えてきます。速い変奏も明確に弾いているのですが、ディナースタインの特長は遅い楽章に顕著に表れます。丁寧に繊細でやさしく包み込むように曲に語りかけながら演奏していきます。当然弾き飛ばしはせずリピートも大事に演奏しています。ディナースタインに子供がいる事もあるかもしれませんが母性愛が感じられ、「子供に語りかけているような」演奏です。

演奏時間は78分を超えるスローな演奏。でも聴き飛ばせない演奏。


先日親戚と5人でドライブに行った際にこの演奏をかけたら

日頃大騒ぎの子供も大人もみな爆睡????(????)

不眠症の伯爵の願いはこの演奏でかなえられそうです


個人的には好演だとは思いますが、聴いていると途中で必ず寝てしまいますので通して聴くのはなかなか難しい演奏であります。


これまでの記事はこちらからどうぞ


こちらの方で他の方のクラシックブログがご覧になれます。興味のある方はどうぞ
にほんブログ村 クラシックブログへ

人気blogランキングへ
posted by やったくん at 21:19| Comment(2) | TrackBack(2) | CD評・ピアノ曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月05日

ショパン 24のプレリュード 他 ブレハッチ(p)

お年寄りの方が「今時の若い者は...」と言うのを時に聞きますが、若くてもいい奴はいっぱいいると思いますが





ショパン 24のプレリュード 他 ブレハッチ(p)

ラファウ・ブレハッチは2005年のショパンコンクールの優勝者で今年22才の新鋭ピアニスト。名門ドイツ・グラモフォンと契約しデビュー盤として発売されたのが今回紹介する演奏となります。

演奏を聴いてみると、最初の一曲目から「なかなかやるなあ」という感じがします。

ショパンコンクールの前回優勝者であるユンディ・リはムチのようなしなやかさや瞬発力をもった演奏をしており新鮮な印象でしたが、今回のブレハッチは「ズッシリ」と重みがあり芯がしっかりした印象がします。「伝統的なオーソドックス」という名がピッタリとくる音となっており、無骨ながらポーランドと言う国がイメージされます。

現代の主流は全体の流れをスームーズにして、その流れに乗りながら表現をしていくピアニストが多いのですが、ブレハッチは一曲一曲をよく吟味した上で全体を構成して弾いているようで、誠実にしっかりと弾けている感じがします。それでいて聴き映えもするところなどポテンシャルは高いのでしょう。

ブレハッチはそのスタイルからいって「正統派ピアニスト」を目指す事になりそうですが、そういう意味ではこの「24のプレリュード」は偉大な先輩であるアルゲリッチ、ポリーニ、アシュケナージなどと比べてしまうとベターではあってもベストな演奏では無いような気がします。

「何が足りないのか?、何か足さなければいけないのか?」という問いにブレハッチ自身が答えを見つけたとき、きっとベストな演奏が出来るはず、後は「己をどこまで高めていけるか」は彼次第、道のりは遠いでしょうが、今回の演奏を聴いていると「ブレハッチなら行けるのではないか」という期待感が膨らみました。

しかしこのような新鋭の演奏を聴くのは楽しいですし、どのように成長していくのか楽しみです。

個人的な希望としてはさしあたりショパンをもう何枚か聴きたいですね。


過去の関連記事

「ショパン 24のプレリュード」

藤原由紀乃(p) <2004>

小菅優(p) <2004>


これまでの記事はこちらからどうぞ


こちらの方で他の方のクラシックブログがご覧になれます。興味のある方はどうぞ
にほんブログ村 クラシックブログへ

人気blogランキングへ
posted by やったくん at 17:47| Comment(0) | TrackBack(0) | CD評・ピアノ曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月13日

ブラームス 間奏曲集 グールド

この時期になると聴きたくなる演奏があります。






ブラームス 間奏曲集 グールド(p)


グレン・グールドと言えば、バッハ、ベートーヴェン、モーツァルトなど独創的な演奏をするイメージが非常に強いピアニストです。そのグールドが30歳より前に「ブラームスの後期間奏曲集」を録音したのが今回紹介するCDです。

この曲集は普通ベテランのピアニストが味わい深く弾く演奏が主流で、多くのベテランピアニストが素晴しい演奏をしております。しかしグールドは全く違う角度からこの曲集にアプローチしており非常に説得力のある演奏をしております。

グールドは非常に淡々とこの曲集を弾いております。ところが特別手を加えているわけではないと思われるのですが、渋くなりがちなこの曲集がみずみずしく響いてきます。「叙情的な演奏」という言葉がピッタリと合う演奏、センスのよさはピカイチで最初聴いたときの感動を思い出します。

秋から冬にかけてのこの時期にピッタリある演奏で、この時期になると必ず聴く演奏でもあります。自分はグールドの演奏はかなり聴いているのですが、好きな演奏のベスト3に入る演奏だと思っております。

しかし淡々と弾いているのに誰にも真似出来ない演奏というのは凄いですね。このジャケットのデザインもイメージにピッタリです????????




これまでの記事はこちらからどうぞ


こちらの方で他の方のクラシックブログがご覧になれます。興味のある方はどうぞ
にほんブログ村 クラシックブログへ

人気blogランキングへ
posted by やったくん at 16:07| Comment(2) | TrackBack(0) | CD評・ピアノ曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月03日

『オール・ショパン・リサイタル』 ミケランジェリ

近頃の若手ピアニストの演奏を聴くとメカニカルともいうべき技術度の向上を感じますが、本来ピアニストは「職人」ともいうべきものだったような気がします。





『オール・ショパン・リサイタル』 ミケランジェリ(1967年ステレオ・ライヴ)

日本でも高い人気を誇る往年の名ピアニストであるミケランジェリの「ショパンリサイタル」のCDが発売されたので聴いてみました。

演奏曲目

幻想曲
前奏曲 op.45
ピアノ・ソナタ第2番
バラード第1番
アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ
他マズルカ4曲

最初から「緻密」「パワフル」な演奏です。ミケランジェリの特長である「絶妙な音色」「精密な演奏」などは円熟期の演奏であり健在であるといえます。ミケランジェリは演奏がシャープ過ぎて音がぱさぱさに聴こえる事が多いのですが、この演奏にはそういう面はあまり見られず圧倒的な演奏となっております。

個人的に演奏としては感傷的な部分を排除してシャープさやパワーを前面に出したピアノ・ソナタ第2番、曲のコントラストを見事につけているバラード第1番などが印象に残りました。

音質はあまりよくはありませんが、ミケランジェリのライブにしてはまずまずではないでしょうか。

最初聴いた時、「職人肌」であるミケランジェリの名人芸を堪能しながら全曲を一気に聴きました。????????

しかし冷静に考えてみると、ショパンが作曲した曲の演奏としては文句のつけようがない演奏と言えますが、人間ショパンの作曲した曲の演奏としては微妙な感じがします。なぜならショパンの曲は、弾くピアニストの思いを込めて弾く方が聴衆の心に響くからではないかと思うからです。マズルカなどを「精密に弾く」演奏と「表情づけ豊かにニュアンスを味付けした」演奏とどちらに価値があるかというところでしょうか。(完璧なミケランジェリの演奏だからこそ問題にあるのですが)

ミケランジェリの「ショパン・リサイタル」は満足いく素晴しい演奏です。ただしミケランジェリの演奏として聴くべきで、ショパン演奏の理想形とはいえない自分はそのように思いました。



これまでの記事はこちらからどうぞ


こちらの方で他の方のクラシックブログがご覧になれます。興味のある方はどうぞ
にほんブログ村 クラシックブログへ

人気blogランキングへ
posted by やったくん at 22:28| Comment(0) | TrackBack(0) | CD評・ピアノ曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月20日

アラウ 1982 年ザルツブルク・リサイタル

演奏がテクニカルに上手である事だけが「よい演奏」の条件ではないですね。





アラウ 1982 年ザルツブルク・リサイタル

クラウディオ・アラウは往年の名ピアニスト。

自分が最初に聴いたのはアラウ若き日の演奏で「ベタッとした音で地味に弾く人だなあ」と言った印象であまり好ましいとは思わなかった記憶があります。

その印象が一変したのが晩年のベートーヴェンの全集を聴いたときで、その奥深い音楽に感動しましてファンとなりました。

前に紹介したブラームス ピアノ協奏曲1・2 アラウ(P)/ジュリーニ指揮 フィルハーモニアO.のように古い録音も改めて聴きなおしてみますと懐の深い演奏で、よく理解していなかったなあと反省しております。

そんなアラウが晩年に行ったザルツブルク・リサイタル、1982年と言いますからアラウ79歳、でそのプログラムが

リスト ピアノ・ソナタロ短調
リスト ソナタ風幻想曲「ダンテを読んで」
ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第23番「熱情」


バリバリの若手でもパワーが必要な曲を選択しております。????????

演奏は一言で言えば「老練の極地」。テクニック部分では多少不満点はありますが、それを上回る巧みな表現力。特に精神的な部分での充実度が素晴しい集中力につながり独自の世界観を表現するのにつながっています。非常に濃密な演奏で一音たりともおろそかにしない丁寧な弾き方を含めて共感する部分は多いです。曲の解釈も独特でアラウ自身が考え抜いて結論を出して演奏しているのでしょう。

今の世の中流暢なピアノはいくらでも聴けますが、味わい深いピアノというのはなかなか聴けません。このライブは「本物」のピアニストであるアラウの実力を知る上で貴重な録音と言えるでしょう。



こちらの方で他の方のクラシックブログがご覧になれます。興味のある方はどうぞ
にほんブログ村 クラシックブログへ

人気blogランキングへ
posted by やったくん at 22:37| Comment(0) | TrackBack(0) | CD評・ピアノ曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月09日

ショパン 24の前奏曲 小菅優(p)

同じ曲でも違う感動を得られる事があります。





ショパン 24の前奏曲、ほか 小菅優(p)

昨日紹介した藤原由紀乃が演奏しているのと同一の曲であるショパンのプレリュードを同じく日本人女流ピアニストの小菅優が演奏したCD。

小菅優と言えば以前コンセプトアルバムのファンタジーで紹介した今注目している若手ピアニストの一人です。

演奏は一言で言えば豪快奔放exclamation

藤原由紀乃が「柔」なら小菅優は「豪」といった感じです。

実はこの藤原盤と小菅盤は同時に購入したCDでして自分にとっては1セットのような演奏です。

小菅優の演奏は一音一音弾くのではなく、一曲一曲単位に曲を捉えて24曲を流れにそって演奏しております。全曲通して聴いてみますと24曲で1曲を聴いたような気分になります。

当然豪快ですので、曲によっては多少繊細さが欠ける所や豪快すぎる部分もあります。けれどもこれだけ自分を全面に押し出してスケールの大きな演奏してくれればあまり大きな問題ではないです。

ショパンのプレリュードで藤原盤と小菅盤でどちらが良いかを考えて見ますと「どちらも良い」と言わざるをえないです。これは演奏者の方向性に違いが大きいから比較できないためです。

ポリーニやアルゲリッチもよいですが、「日本人ピアニストもなかなかいいですよ。」と教えてあげたいCDです。

ちなみに自分にとっては日本人ピアニストの演奏を聴くきっかけになったCDですので思い出深い演奏です。



こちらの方で他の方のクラシックブログがご覧になれます。興味のある方はどうぞ
にほんブログ村 クラシックブログへ

人気blogランキングへ
posted by やったくん at 22:26| Comment(0) | TrackBack(0) | CD評・ピアノ曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする