
J.S.バッハ ゴルトベルク変奏曲 シェプキン(p)ロシア出身でアメリカで活躍する
シェプキンによる「
J.S.バッハ ゴルトベルク変奏曲」が本日聴いた演奏。昨年の来日公演で話題になって発売された演奏のようで1995年に録音されております。
演奏は非常に個性的で独創的。装飾の変更や音程を変えたりとあの手この手で聴き手に迫ってきます。リピートを全部行っているため演奏時間が70分程となっております。
自分はゴルトベルク変奏曲を聴く際は
前半(アリア〜)、
中盤(第16変奏ぐらい〜)、
終盤(第25変奏〜)と3つに分けてとらえる場合が多いのです。
シェプキンの演奏で特に素晴らしいのは
前半。曲のスムーズな流れ対比、リピートの際の装飾他の工夫、メリハリのきいたピアノのタッチと想像力に満ちており聴き栄えします。
中盤はまずまずといったところ、やっている事は前半と同じでもリピートしているためトータルの演奏時間がかなり長めとなっており、聴いている自分がなかだるみとなってしまいました。(シェプキンの刺激的な音に慣れてきたのもあるのでしょうが)
そして
終盤、
第25変奏は個人的にはいまいちの印象。この長大な曲を境にフィナーレへと向かっていくのですが感銘をうけるような出来ではないような気がします。これはシェプキンの特性である刺激、創造性といったものと相反する叙情性が求められる曲調もあるためかもしれません。この緩やかな曲を聴いているとシェプキンのピアノは息切れ気味のように感じます。
その後フィナーレへと向かっていくのですがどの曲もメリハリははっきりしているのですが繋がっていないというか流れていないというかそれぞれ単発になっている印象があります。
第28変奏のトリルなども強烈で単品ではいいのですが...。そして最後のアリア、ここへきてのオクターブ上げは賛否両論ありそう。自分はこの装飾に関しては否定的ですがシェプキンなりの理由があるのでしょう。
シェプキンというピアニスト個性的です。添付解説書のインタビューでのはっきりとした自己主張、装飾などに見られる創意工夫どれも立派なものです。しかし演奏されているピアノに関しては明確に鳴っているようでテクニック的に見えて意外と細かい音のバランスや荒っぽさがあったりしてこういった面はバッハ演奏にとってはマイナスのような気がしてもったいないなあといった感じがします。
いろいろ書いてなんですが、この演奏非常におもしろい演奏である事は確かです。(ライブで聴かれた方は楽しめたのではないでしょうか)現在古楽器流がはやりですが、グランドピアノを弾いてのバッハでもまだまだ可能性があると感じました。
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posted by やったくん at 22:30|
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