誰が演奏してもそれなりには必ず感動出来る曲があります
J.S.バッハ マタイ受難曲 メンゲルベルグ アムステルダム・コンセルトヘボウバッハの中でも「マタイ」ほど心打たれる作品は少ないと思います。曲の内容からいってどのような演奏を聴いてもある程度は感動できます。
戦時中の名指揮者である
メンゲルベルグが、1939年にアムステルダムで行ったライブ録音が今回紹介する演奏。
現代のオーディオマニアであれば速攻で逃げ出すような劣悪な音質で、けっして聴きやすい演奏とはいえません。
しかし演奏を聴き始めると、音質などはどうでもよくなるような説得力のある演奏でグイグイ引き込まれます。これはいつもの通りロマンティックなメンゲルベルグの演奏に、緊迫した時代背景(ナチスのオランダ侵攻直前の演奏)もあり、聴衆がみな心の底から聞き入っている様子が手に取るように分かります。演奏中
聴衆がすすり泣いたほどの演奏で、非常に価値がある演奏でもあると思います。
現代の古楽器による高音質に慣れた聴き手にとってはこの演奏はどのように聴こえるのでしょうか。(こんなの「マタイ」じゃないと怒る人もいそうですが)
自分はこの演奏のように耳ではなく
心に響いてくる演奏が好きですので、初めて聴いたときにはしばらく呆然としていたのを覚えています。
この場にいたかったとは思いませんが、演奏会を聴きに行くならこのような演奏を聴きたいと思いますね。フルトヴェングラーなどでも劣悪な録音の演奏で非常によい演奏が多いですが、余分な音が省かれて濃いエッセンスだけが残っているが為、記憶に残る演奏となっているのかもしれません。
この演奏は毎日繰り返して聴く類の演奏ではありませんが、「
一生に一回聴くだけで充分満足」という演奏であると思います。(まず今後現れる事のないタイプの演奏である事は間違えありません)
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posted by やったくん at 22:23|
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