2008年02月08日

ベートーヴェン 交響曲第3番『英雄』 カラヤン(1982 Live)

スタジオ録音とライブ録音同じ曲でも演奏が全然違います。


kara_be3.jpg

ベートーヴェン 交響曲第3番『英雄』 カラヤン&BPO(1982 LIVE DVD)

1982年4月30日に行われたカラヤン&ベルリン・フィルのコンビによる「BPO創立100周年ライヴ!」の映像です。

いやはやこれは圧倒的な演奏ですexclamation。「英雄」に関しては同じ時期に(スタジオ録音した演奏)もあり、こちらはうわべだけの音に聴こえるのでイマイチだったのですが今回のライブは全く別物です。

カラヤン&ベルリン・フィルのコンビはいつも汗を感じさせない演奏をする印象があり、全力で演奏したらどうなるのだろうとずっと思っておりました。その結果が今回のライブです。

「創立100周年ライヴ」ということもあってか、いつもは外面を気にするカラヤン汗を拭いながら集中力の高い気合の入った指揮をすれば、ベルリン・フィルのメンバーは気迫のこもった全力投球の演奏で答えており非常に緊張感に満ちた燃焼度???????i?????jの高い演奏となっており感動しました。(こんな演奏をライブで観たらきっとカラヤンファンになってしまいますよね)

出来としては推進力がある第1楽章圧倒的なクライマックスを築いている第4楽章が特に感慨深い演奏でした。第2楽章はアンサンブルのバランスがよすぎて素晴しい演奏ですが「葬送行進曲」といった部分は後退している感があります。

映像も一発ライブという事もありカラヤン特有の過剰な演出はなく素直にライブに集中できるのも好印象。録音はまずまずといったところでしょうか。

現代オーケストラの完成形を観たような印象があり、アンサンブルの素晴しさは(ベートーヴェンの精神的な部分があまり感じられない部分があるにしろ)聴くものを納得させる説得力があります。やはりカラヤンは偉大な巨匠だったといえるのではないでしょうか。






チャイコフスキー 交響曲第4番、第5番、第6番 カラヤン&ベルリン・フィル

ちなみにカラヤンらしい映像として有名なのがこのチャコフスキー。音声部分は晩年のウィーンフィルの演奏より豪快。映像部分はカラヤンらしい美学がつらぬかれ一部カットの差し替えなどもあったりやりたい放題。興味のある方はどうぞ。






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タグ:カラヤン
posted by やったくん at 21:53| Comment(3) | TrackBack(0) | DVD評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月01日

ニューイヤー・コンサート1992 カルロス・クライバー

あけましておめでとうございます。

クラシック界で元旦の恒例行事といえば「ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサート」です。

2008年度はフランス人指揮者ジョルジュ・プレートルが指揮します。






ニューイヤー・コンサート1992 カルロス・クライバー&ウィーン・フィル(DVD)

自分などは「ニューイヤー・コンサート」といえば比較的単調なワルツが多いため、音声だけだとかなり退屈に感じることが多く最低でも映像付きで楽しみたい思っております。(例年見ながら”爆睡”という確率がかなり高いです?????????i?????U?????j

個人的に気に入っている今は亡きカルロス・クライバーが1992年元旦に登場した2回目の演奏。

ウィーン伝統の響きとは違いスタイリッシュに演奏しております。特にカルロス・クライバーの指揮は1回目のように緊張している様子もなくリラックスしておりかっこいい事?????????i?V?????j

トリッチ・トラッチ・ポルカ」やポルカ「雷鳴と電光」などのリズム感が必要な曲の素晴しさは特筆に値します。全体的にオケの音もよく鳴っており録音もまずまずよく非常に楽しめます。


そして何より自分が気に入っていますのがオープニングに演奏される

ニコライ 歌劇「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲

この曲であります。


それほど演奏機会がある曲でもなく、名曲というほど素晴しい曲でもないのですが、クライバーの手にかかると別物の曲に聴こえます。特に静と動の対比低速から高速へのギアチェンジの巧さといったら作曲者本人が意図したよりダイナミックな演奏になっていると思われます????????。実際この演奏をTVを通してライブで観た時はこの一曲だけで非常に満足したのを覚えています。

当時日本で放映されていた映像をお持ちの方はそちらの方を大事にとっておく事をオススメします。紹介しているDVD版のカット割りが単調であるため、TV放送版の方がライブの雰囲気をとらえておりより楽しめると思います。



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本年も昨年より充実した内容の記事を紹介していきたいと思います。稚拙な内容ではありますが本年度もよろしくお願いいたします。



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posted by やったくん at 21:51| Comment(4) | TrackBack(0) | DVD評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月31日

ゴールデン・リング(ニーベルングの指環メイキング) 

クラシックは音楽の中でも良質のドキュメンタリーを作成しやすいジャンルです。





『ゴールデン・リング』−メイキング・オブ・レコーディング−ショルティ&ウィーン・フィル、ニルソン、他

これは有名な演奏、ショルティによるワーグナーの「ニーベルングの指環」の録音セッションを撮影したドキュメンタリーです。1965年の映像。

まず見物は若きショルティの指揮ぶり&往年のワーグナー歌手たち(ニルソン、ヴィントガッセン)の姿。なにせディースカウが若手ですから。(彼らの姿を見ると現在のワーグナーの歌手は小粒に感じます)
途中で登場するサプライズゲストには笑いましたが。

当時の録音セッションがいかに大変だったのかが分かるシーンが数多くあります。15分1セッションを継ぎ足して録音していく様子、別会場で演奏する角笛(音の遠近感もなるほどといった感じ)、録音の指示を出すジョン=カルーショウなどなど。

このセッションを継ぎ足して録音するというスタイルを見ていると、本番一発勝負のクナッパーツブッシュがこの録音を指揮しなかったのは分かるような気がします。それに対してショルティは指揮、行動共にエネルギッシュです。

世紀の録音である「ニーベルングの指環」がいかにして作られたかがよく分かるドキュメンタリーです。やっぱBBCの作るドキュメンタリーはおもしろい。

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2007年08月05日

シュトラウス 喜歌劇《こうもり》 カルロス・クライバー

オペラと聴くとちょっと及び腰になるクラシックファンというのはかなりいるかもしれません。そういうオペラアレルギーな方には気軽に楽しめて映像付きの作品を鑑賞するのはどうでしょう。






シュトラウス 喜歌劇《こうもり》 全曲 カルロス・クライバー指揮 バイエルン国立O

このクライバー指揮のオペラは楽しいです。話は単純で喜歌劇と言う位ですから笑える作品となっています。

この曲を凡庸な指揮者の演奏を聴くと三文芝居のようで正直退屈になります。でもそこは天才クライバー、音楽が生き生きしています。まさに切れ味が違う演奏といったところです。本当にリズムが弾んでいる感じがします。

途中ポルカ「雷鳴と電光」にのって舞台の出演者が踊るシーンがありますが、ここなんか最高です。あまりにも演奏のノリが良すぎて出演者がへたっていますが。(笑)

全編親しみのもてるメロディにコミカルな演技。

以前自分は大晦日にこれを観て正月を迎えていました。
(とにかく観ているとハッピーになります???[???i?????????j

みなさんが楽しい事を体験したいなら一度観ることをオススメします。
少なくてもオペラアレルギーは多少治るのではないかと思います。


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2007年07月10日

ローマ法王ベネディクト16世バースデイ・コンサート

今年80歳を迎えるベネディクト16世のバースデイ・コンサートの模様を収めたDVDを観ました。





 ローマ法王ベネディクト16世バースデイ・コンサート

2007年4月16日にバチカンで行われたライヴ録音

モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調 K.216
ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調 op.95『新世界より』 他

ヒラリー・ハーン(ヴァイオリン)
ドゥダメル(指揮)
シュトゥットガルト放送交響楽団

教皇自身は音楽に大変造詣の深いお方で、今回教皇自ら注目の若手である、ハーン、ドゥダメルを指名して実現したコンサートです。

まずモーツァルトですが、ハーンの演奏は(相変わらず)スマートにキリッとした音で聴きほれてしまいました????????。(教皇もかなり気に入って聴いていた様子が映っていましたが)ドゥダメル指揮は若々しく勢いのある指揮ぶりでしたが、繊細なニュアンスはあまり感じられないところはありました。でもまあ不満というほどではないです。この演奏はハーンのヴァイオリンを楽しむ演奏と言えそうです。

次の「新世界」は(予想通り?)元気よくパワフルな演奏です。曲のニュアンス付けもかなり行っておりましたが、強から弱とか弱から強という色づけなどは、かなり急激なシフトチェンジをしている車のようで、タイヤをきしませて走る車に乗っているような気になります。当然民族的なフレージングなどは感じられない演奏となっておりますが、演奏の方向性からいってしょうがないかなというところでしょう。ドゥダメルは新鋭の指揮者ですから、中途半端にまとまった無難な演奏ではなく、今しか出来ないような元気いっぱいの演奏をこのような舞台で披露している所などは、大物の予感がしてきます。

演奏は若者らしい演奏ですし、録音もかなりよいので、コンサート演奏として楽しめたDVDでした。???[???i?????????j

ヒラリー・ハーンとドゥダメル、今後も要注目です。



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posted by やったくん at 23:52| Comment(0) | TrackBack(0) | DVD評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする