
タワー 管弦楽のための協奏曲、メイド・イン・アメリカ、タンボル スラットキン&ナッシュヴィル交響楽団
アメリカ人作曲家ジョーン・タワー(Joan Tower)の管弦楽曲集が今回聴いたCD。 先日発表されたグラミー賞のクラシック部門で「ベスト・クラシカル・アルバム
曲目は下記三曲で「管弦楽のための協奏曲」以外は世界初録音との事です。
メイド・イン・アメリカ
タンボル
管弦楽のための協奏曲
自分は現代音楽というと腰がひけてしまうところがあるのですが、特に無調音楽などはかなり抵抗感もあります。多少聴いてみて今回聴いた作曲家のジョーン・タワーは調性音楽であるようで「ほっ」としながら全曲通して聴きました。
聴き終えた第一印象は「いかにもアメリカらしい管弦楽曲」といった感じでしょうか。全体的に強奏部分が多く一言で言えば「パワフル」、緻密に構築された音楽というよりは、映画音楽のような外面的な効果重視に作曲されていると思われます。
「メイド・イン・アメリカ」は「アメリカ・ザ・ビューティフル」の旋律を使った管弦楽曲。曲調はメリハリがはっきりしており、演出効果は高く聴きやすい曲となっております。「タンボル」は打楽器を中心とした曲となっており、バンバン打楽器が鳴っているのが印象的。「管弦楽のための協奏曲」は管弦楽曲にオケの楽器がからんでいく感じとなっておりオケが饒舌に語っております。
スラットキン&ナッシュヴィル交響楽団のコンビ、とにかくよくオケを鳴らしており録音もそういった方向をよくとらえていると思います。ただしアンサンブルの精度は多少大雑把な印象があります。
全体的に聴きこみたいという欲求にかられるほど曲が深くないのが残念(というか底が浅いとでも言いましょうか)。普通に聴く分には比較的誰にでも抵抗無く受け入れられそうな感じがします。率直に言って全体的に華やかな系統に入る演奏ですので、ガーシュインなどの作曲家のようにアメリカ的雰囲気は感じられませんが「アメリカ人好み」の曲となっておるのは確かでアメリカで評価されるのは分かるような気もします。(でも「グラミー賞」を受賞するほどの曲、演奏なのかはちょっと疑問符がつきますが)
特に「メイド・イン・アメリカ」はアメリカでは各州で演奏される人気だそうです。今時のアメリカを聴くにはよい一枚ではないでしょうか。
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