多才な才能を発揮している青柳いづみこさんの本です

ボクたちクラシックつながり/青柳いづみこ
主にドビュッシーなどのフランス物の演奏で高い評価を得ているピアニストである
青柳いづみこさん。ものかきとしての腕もなかなかで今回はクラシック系の漫画(のだめ、ピアノの森など)からクラシック界を観ているのが本書。
漫画というのは完全なノンフィクションという事はまずない場合が多いのですが、だからといって完全にフィクションオンリーでもありません。この境界線というのがその業界に属していないと分からない部分でもありクラシック関係の漫画では自分のような素人では当然知る由もありません。「
ボクたちクラシックつながり」はそう言った部分を現場のピアニストである青柳いづみこさんが明らかにしており「
そうだったのか
」と何度も感心しながら読みました。
例えば「
のだめが初見演奏が苦手」というお題があればそれに対して実際
初見とはなにか
暗譜とはどのようなものかを実体験に基づいて説明してくれるという(言ってみれば)Q&A的なスタイルとなております。
「
コンクール」「
留学」「
指揮者」「
コンサート」と知っているようで実際知らない事を漫画の一場面を元に説明しており誰でもイメージしやすい内容となっており、自分は出張時移動の電車の中で2時間ほどで「
さらっ」と読め手軽に読むには丁度よい分量であるような気がします。
最後の章「
ピアニストは本当に不良債権か?」ではピアニストに代表される音楽家たちの夢と現実の厳しさがひしひしと伝わってきて「芸術というのは決して儲かるものではない」という事がよく分かります。
漫画からクラシックに興味をもった人が次のステップに進むには最適の書といえます。また一般のクラシックファンにはクラシック業界の本当の姿が垣間見えて楽しめる内容ではないでしょうか
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posted by やったくん at 22:40|
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