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2008年05月17日

2008年05月03日

2008年04月19日

翼のはえた指/青柳いづみこ

師匠について客観的に書くというのは難しいですよね


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翼のはえた指/青柳いづみこicon

ピアニストで文筆家の青柳いづみこさんが自身の先生である安川加寿子について記したのが本書。特に「評伝」というスタイルをとっており他の人々の評価をもとに書き綴っていっております。

内容は非常に読みやすくそれでいて充実しておりピアニスト安川加寿子の人生を追体験出来ます。師匠である安川加寿子に対して賛美して素晴しさを表現するのではなく、過去の評論家などの論評を一つ一つ整理し分析し時系列に並べそれぞれの意味を自分なりの意見をもって読者に語りかけており、それでいて安川加寿子の凄さが堪能でき素晴しい。

「評伝」でこれだけ師匠に対する尊敬の念を感じる事が出来る文章が書ける青柳いづみこさんは才能豊かな人ですね。

読み終えたあと安川加寿子のピアノを聴きたくなりました。そして青柳いづみこさんのピアノも...。そういえば安川加寿子といえば娘が練習で使っている「メトード・ローズ」の翻訳をしている人でもあり意外と身近な人だったのです。

非常によい本で大変満足しました。
(教えてくれた木曽のあばら屋殿ありがとうございました。)





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2008年04月12日

オペラ作曲家によるゆかいでヘンなオペラ超入門/青島広志

肩の力を抜いて気軽に読みましょう


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オペラ作曲家によるゆかいでヘンなオペラ超入門/青島広志icon


オペラ作曲家でありTVなど多方面で活躍中の青島広志氏がオペラについて記したのが本書。

内容的には著名なオペラ「カルメン」「椿姫」あたりからやや難しいワーグナーの入口ぐらいまでの21オペラを分かりやすく紹介しており気軽に読める内容となっております。間々に入っているコラムも結構楽しくオペラ入門編には丁度よい感じ。しかもオペラ作曲家からの選曲となっており上演回数が多い「フィガロ」が最初に紹介されていないあたりなかなか考えられた選曲です。日本でのオペラ公演が何気に多いのには驚きましたが。

ある程度オペラを聴いたことがある人にはあまり新しい発見はないでしょうが、クラシックファンでも敬遠されがちなオペラというジャンルが、「意外と気軽に楽しく聞けますよ」と教えてくれる入門書として上出来だと思います。


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タグ:青島広志
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2008年04月05日

N響80年全記録/佐野之彦

日本で一番人気のあるオケです。


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N響80年全記録/佐野之彦icon

出版関係職につきエンターテイメント全般に(クラシックも)造詣が深い佐野之彦氏の著による日本を代表するオーケストラである「NHK交響楽団」の歴史を綴ったのが本書。

よくここまで分かりやすく書いてくれたなあ」というのが正直な読後に感じた感想。旗揚げから初代音楽監督デュトワの2003年のヨーロッパ公演までの歴史が語られております。世界的な指揮者との演奏のエピソード、有名な小澤征爾問題、特に戦後復興していく姿などは立派の一言。楽団メンバー達の「休まない」という精神は今では忘れられつつある日本人の美徳すら感じられます。まあある意味強情な面(頑固な面)などもありレパートリーによっての得手不得手の落差が激しいなどいろいろ特徴があるのもN響ともいえます。

文章は客観的ながらN響寄りに書かれているのはいたしかたないでしょうかね。自分は日頃N響は巧いけど硬いのであまり聴くことは少ないのですが久々に聴いてみようかと思いました。しかしアシュケナージ任期切れの際に音楽監督を置かない方針になったのは残念ですね。




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タグ:N響
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2008年03月29日

ボクたちクラシックつながり/青柳いづみこ

多才な才能を発揮している青柳いづみこさんの本です


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ボクたちクラシックつながり/青柳いづみこicon

主にドビュッシーなどのフランス物の演奏で高い評価を得ているピアニストである青柳いづみこさん。ものかきとしての腕もなかなかで今回はクラシック系の漫画(のだめ、ピアノの森など)からクラシック界を観ているのが本書。

漫画というのは完全なノンフィクションという事はまずない場合が多いのですが、だからといって完全にフィクションオンリーでもありません。この境界線というのがその業界に属していないと分からない部分でもありクラシック関係の漫画では自分のような素人では当然知る由もありません。「ボクたちクラシックつながり」はそう言った部分を現場のピアニストである青柳いづみこさんが明らかにしており「そうだったのか????????」と何度も感心しながら読みました。

例えば「のだめが初見演奏が苦手」というお題があればそれに対して実際初見とはなにか暗譜とはどのようなものかを実体験に基づいて説明してくれるという(言ってみれば)Q&A的なスタイルとなております。

コンクール」「留学」「指揮者」「コンサート」と知っているようで実際知らない事を漫画の一場面を元に説明しており誰でもイメージしやすい内容となっており、自分は出張時移動の電車の中で2時間ほどで「さらっ」と読め手軽に読むには丁度よい分量であるような気がします。

最後の章「ピアニストは本当に不良債権か?」ではピアニストに代表される音楽家たちの夢と現実の厳しさがひしひしと伝わってきて「芸術というのは決して儲かるものではない」という事がよく分かります。

漫画からクラシックに興味をもった人が次のステップに進むには最適の書といえます。また一般のクラシックファンにはクラシック業界の本当の姿が垣間見えて楽しめる内容ではないでしょうか



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2008年03月15日

ニーベルングの指環 リング・リザウンディング/ジョン・カルショー

本書も大作です。


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ニーベルングの指環〜リング・リザウンディング/ジョン・カルショーicon

往年のデッカの名プロデューサーであるジョン・カルショーが歴史的名盤である「ショルティのリング」の製作について語ったもの。(リング以外については以前紹介した「レコードはまっすぐに」に語られています。


この本を読むと「世界初リングの全曲録音」というのがいかに大変だったかがよく分かります。特殊な楽器の再現、演出のこだわりなどなど全く妥協せず自分の求める音を模索する姿には頭が下がります。それぞれの演目で普通に聴いていると分からないフレーズに重要な意味があったりと勉強になる点も多いです。

フラグスタートヴィントガッセンニルソンなどのキラ星がごとくに往年の名歌手が活き活きと書かれている点もうれしい限りです。(特にフラグスタートとの関係は感動的でもあります)

カルショーが最低限の時間で最大限の結果を残していくのを見ているとまさにプロフェッショナルの仕事ぶりと言った感じです。この時間というキーワードが指揮者を選択するにあたって、カルショーも素晴しさを認めているクナッパーツブッシュではなくより勤勉でエネルギッシュなショルティを選ぶ重要なファクターになったのも事実です。

カルショーの文章はストレートですので好き嫌いもはっきりしておりまして、ベームの指環なども非難していますし、あの悪名高い「我らがジークフリート」(彼が誰かが本書で明らかになっていますが)などについても痛烈です。このスタイルがあればこそ本書のおもしろさや説得力につながっています。山崎浩太郎氏の新訳も素晴しいですね。

まあとにかく読んでいて楽しかったです。また折を見て読み返そうと思います。



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2008年03月08日

ビジュアルで楽しむピアノの世界/那須田務

万人受けするピアノ入門といったところでしょうか


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ビジュアルで楽しむピアノの世界/那須田務icon

音楽評論家である那須田務氏が中心に執筆した「ピアノ入門ガイド」と呼べるのが本書。

第1章 大作曲家とピアノの名曲
第2章 テーマで読むピアノの歴史
第3章 Q&Aで知るピアノのしくみ
第4章 大ピアニストを聴こう!


上記4章から構成されカラー写真や図もふんだんに盛り込まれ文章も読みやすく誰でも親しみのもてる内容となっております。

作曲家もショパンやリストが優先して取り上げられているのもうれしいところ。リストの「ピアノソナタ」の構成なども書いてあったり勉強になる点も多かったです。

ピアノの製造工程」や「グランドの流線型のひみつ」などQ&Aも興味深いものが多いのが特長で意外と知らない事が多いのではないでしょうか。

ピアノという楽器についてこだわっている本書。家族で読むのもいいのではないでしょうか?

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2008年03月01日

コンサートホールとオペラハウス

専門家が記した図書は説得力があります。


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コンサートホールとオペラハウス/リーオ・リロイ・ベラネクicon

建築学や音響学の専門家であるベラネクなどが「コンサートホールとオペラハウス」に関して著したのが本書。

世界中の著名なホールが壁、カーペットなどの素材まで調べられる徹底的に分析され数値化されており圧巻の内容です。(まあ素人の自分には分からない部分も多いのですが?????????i?????U?????j

特に注目したのがホールの形状や歴史など。これによると世界で音のいいホールは「ウィーンの楽友協会大ホール」、「アムステルダムのコンセルトヘボウ」、「ボストンのシンフォニーホール」の3つが代表格ということらしいです。

サントリーホール」「東京文化会館」「シンフォニーホール」などの日本のホールも取り上げられております。

しかし上記3大ホールは1900年までに作られたホール。近年技術が進んで多数ホールが世界中で作られているのに音響的に上回る事が出来ないとは不思議ですね。



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2008年02月16日

図解オーケストラの楽器

自分はクラシックファンですがピアノ意外の楽器の事はあまり詳しくないです。


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図解オーケストラの楽器/ダイヤグラム・グループ編icon

オーケストラで使用される楽器を図を交えて一つ一つ丁寧にひも解いてくれるのが本書。

各楽器の完成する歴史、種類、音域などなど。楽器の事を知っているようで実は知らなかった事がよく分かります。特になぜそのような楽器が登場したかを知る事が出来るのはうれしいところ。(なにせパーカッションのサンダー・シート<雷鳴板>まで登場しますからびっくりです。)

中世の版画や(下手に写真ではなく)絵による図解が入っているのが非常に見ていて楽しいですしクラシックという世界にもピッタリと合います????????

あと楽器の分類が従来の3分類(管楽器、弦楽器、打楽器)ではなく4分類(気鳴楽器<フルートなど>、膜鳴楽器<ティンパニーなど>、体鳴楽器<木琴など>、弦鳴楽器<ヴァイオリンなど>)となっているのも非常に斬新です。

各楽器がオーケストラのどこに配置されているかという図などもあり意外と役に立つかも。サイズもコンパクトで値段もお手頃でオススメです。



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2008年02月09日

ブラームスの音楽と生涯/吉田秀和

ブラームスの人生がよく分かります


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ブラームスの音楽と生涯/吉田秀和icon

音楽評論家の吉田秀和氏がブラームスに関して分かりやすい言葉で書いてくれたのが本書。

各章は2パートからなっており、前半は年代順に生涯を追い、後半はその時期に作曲された曲を(基本的に)作品番号順に説明していくというスタイル。

これを読むと渋く地味な人生を送ったと思われがちなブラームスの人生は、恋や婚約破棄などもあり波乱万丈(といってもベートーヴェンのように悲観的ではありませんが)であった事がよく分かります。有名なクララ・シューマンとの関係なども取り上げられております。写真などを見ると意外とハンサムでもてなかったわけではないような気がしますが。

本書の構成だとどのような時期にどういう意図をもって各曲を作曲したかがよく分かり非常に勉強になりました。とにかく内容が分かりやすいというのが何よりです。


現在絶版になっているようで興味のある方は図書館などで探す事をオススメします。



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タグ:吉田秀和
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2008年02月02日

レコードはまっすぐに/ジョン・カルショー

音楽業界の裏事情をのぞいてみましょう。



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レコードはまっすぐに/ジョン・カルショーicon

デッカの往年の名プロデューサーであるジョン・カルショーの自伝。内容からさっするに未完ですが翻訳もよく充実した内容となっております。

ジョン・カルショーといえば「ニーベルングの指環」ですが本書は指環以外の話が主となっております。カラヤン・ショルティとの関係、「戦争レクイエム」の顛末、映画「2001年宇宙の旅」に使われた音源の話などクラシックに多少精通している人にとっては興味深い内容となっております。(アンセルメのベートーヴェンやルービンシュタインの未発売となった録音などの話もありましたね)


しかし音楽業界の裏事情の怖い事。現在「名盤」といわれる録音はドロドロした人間関係の中から作られていた事がよくわかります。後にデッカが凋落していく理由の一端も語られていますが...。

分厚い本ですが内容がおもしろく一日で完読いたしました。みなさまもいかがでしょうか。



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2008年01月19日

音楽・切手の366日/平林敏彦

今でも切手の収集をする人はいるでしょうが、昔はみんなコレクションしていました。

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音楽・切手の366日/平林敏彦icon

世界中の切手を歳時記風にまとめた書籍。音楽家、演奏家、出来事(音楽祭開幕など)が366日分のっています。



例えば「9月29日」ホルスト 組曲「惑星」初演

 とそれに関するイギリスで発行された切手が紹介されています。



とにかくどの切手もカラフルでよく出来ており美しい。日本からは小澤征爾、滝廉太郎などもあり小澤征爾はオーストリア発行の切手とさすがは「世界のオザワ」。

どの切手の事柄にも説明が書いてありなかなか勉強になります。印刷具合もよく音楽という芸術にはピッタリです。意外な人が意外な国で高く評価されていた事も分かりますが。

昔切手を収集していた者としては見ていると「全部集めてみたい」という思いが蘇ってきます(まあ無理でしょうが)。自分などは今日聴く曲に困った時など手にとって見るような気がします。

クラシック好きにとってはパラパラとページをめくっているだけで幸せになる本だと思います。


ちなみに本日(1月19日)は「指揮者 ヘルマン アーベントロート生誕」だそうで?????????i?????U?????j


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2008年01月12日

ドキュメント ショパン・コンクール/佐藤泰一

コンクールを裏側から見ると結構怖いですね。


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ドキュメントショパン・コンクール/佐藤泰一icon

著者の佐藤泰一氏は音楽評論家。有名なショパン・コンクールを第1回から順を追って「審査員」のメンバー、「課題曲」の内容、各予選の状況、「入賞者」の印象などを語っていくスタイルとなっており、最後はユンディ・リが優勝した第14回(2000年)までとなっています。第14回大会のみは観客席から見た視点となっております。

審査員の派閥あり、運営方法を含めた問題もあり一筋縄ではいかなかった「闇」の部分ともいえる歴史も見えてきます。

現在有名な「ショパン・コンクール」のステータスはアシュケナージ(コンチェルトが不出来で2位)、ポリーニアルゲリッチツィメルマンの四人によってもたらされたことがよく分かります。読んでみて現在は名前が先に行って実を伴っていないのではないかと感じました。

各演奏者の評も変に日本人贔屓にしていないところは好感がもてました。その筆者の文面から推測するに、日本人で一番1位に近いところまでたどり着いたのは2位に入った内田光子ではなく、1位なしの3位に入った横山幸雄だったように感じられます。

淡々とした語り口の本書ですが、内容は非常に充実しておりオススメです。

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2008年01月05日

ピアニストガイド/吉澤ヴェルヘルム

ピアニストは基本的に一人称で語られる場合が多いです。でも意外な人と意外な人が結びついていたりする事があります。


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ピアニストガイド/吉澤ヴェルヘルムicon

音楽研究家である吉澤ヴェルヘルム氏が記した「ピアニスト辞典」と呼ぶにふさわしいピアニストガイド。

各ピアニストごとに1ページにまとめられ、著者なりの評価、推薦盤それに非常に分かりやすい略歴が記されています。とはいえ一般的な論評とは違い著者自身の耳で聴いた評価を行っており非常に新鮮です。

当然予想外のピアニストの評価が高かったり、日本では神聖不可侵のような存在のピアニストでも評価が低かったりしておりなかなか一筋縄ではいかない内容となっております。

それにピアニストの分類が非常におもしろく

コンクール(ショパンコンクールなど)優勝者と出場したが優勝を逃した人

使用しているピアノの種類別(ベーゼンドルファー、スタインウエイなど)

作曲者自身(ドビュッシー、ラヴェルなど)のピアニストとしての腕前

派別(ネイガウス派、コルトー派など)


ピアノ好きにとっては新しい発見に満ち溢れており非常に満足しました。

これからはバックハウスの演奏を聴けば「楽器はきっとベーゼンドルファーだな」とか、リパッティは「コルトーの弟子だったな」とか違った観点から演奏を聴けそうで楽しみです。

ちなみに各ピアニストの評価は
(最高は☆☆☆)

バックハウス ☆☆
ケンプ ☆☆☆
ポリーニ ☆☆
リヒテル ☆☆
ワルター・クリーン ☆☆☆
オピッツ ☆なし
ドビュッシー ☆☆☆
グリモー ☆☆☆
キーシン ☆☆
内田光子 ☆☆

などなど

取り上げられているピアニストは300人ぐらいはおります。

他に気になるピアニストがいるようでしたら一度読んでみてはいかがでしょうか。


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2007年12月29日

ムーサの贈り物/喜多尾道冬

年末年始ゆっくりと本を読みたい方で、絵画や音楽が好きな人にオススメです。


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ムーサの贈り物 フランス/スペイン/オランダ/ベルギ−編/喜多尾道冬
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毎月紹介している「レコード芸術」に連載されているコーナーの書籍版。

著者の喜多尾道冬氏は「声楽曲」のコーナーを担当している方で、芸術全般に造詣が深く文章に説得力があります。

CD等のジャケットに使われている絵や作曲家や演奏家などが描かれている絵などから、その画家達にとっての音楽との結びつきなどを、画家の人物像などを交えながら人間味あふれる語り口で語っていきます。

今回はフランスやスペインなどの画家を取り上げており、ドラクロア、ルノワール、マネ、ドガ、ロートレック、日本で話題になったフェルメールなど魅力的なメンバーが揃っています。

ドラクロアの「ショパン」「パガニーニ」
ルノワールの「ワーグナー」
ロダンの「マーラー」
など

注目の絵画等に関してはカラーページで紹介されており、観ているだけでも充分満足出来るものです。

自分は特にスペイン系の画家が好きですので、(日本では比較的人気が薄い)ベラスケス、エル=グレコ、ゴヤなどの読み物は大変うれしかったですね。特に著者がレンブラントよりベラスケスの方を高く評価しているところなど「そうそう」とうなずきながら読みました(笑)。他にロダンとマーラーの関係やドラクロアとショパンの関係など興味深い話が多かったです。

西洋の芸術である音楽、絵画等々が実は密接に関連し合って形成されている事がよく分かる好著です。





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