モーツァルト 大ミサ曲K.427 バーンスタイン&バイエルン放送交響楽団
ミサ曲といえば教会のミサで使用するために書かれた曲。当然構成も決まっていて「キリエ」「グローリア」と続き、「アニュス・デイ」で終わるというスタイルが主流です。
モーツァルトの声楽曲で「レクイエム」と共に有名な「大ミサ曲」。この曲実は未完成。「レクイエム」が時間切れだったのに対して「大ミサ曲」はコンスタンツェと結婚した当時に作曲した曲で作曲する時間は充分あったと思われるのですが、「アニュス・デイ」は未完成となっており理由は?。当然ミサ曲としては完成されていないのですが曲の素晴しさもあって現在でも演奏される機会は多いです。
さて今回聴きましたのはバーンスタインが最晩年の1990年(ライブ)にバイエルン放送交響楽団を指揮した演奏。
出だしからバーンスタインの指揮の荘厳さに圧倒されます。教会でのライブという事もありピンと張り詰めた緊張感があり全体が引き締まっております。オケに重量感もありスケール感も充分です。
今は亡き名ソプラノであるオジェーを含めて声楽陣の集中力も見事。バーンスタインの卓越した統率力に導かれる部分も大きく熱唱を堪能できます。
バーンスタインの晩年の演奏はヘビーでスローなものが多く胃もたれをおこす事もありますが、この大ミサ曲に関してはプラスに働いております。マーラーの8番のようにオーケストラ+合唱というスタイルの曲はバーンスタインの力量が一番発揮されるようで、「大ミサ曲」も感動的な演奏となっております
録音も教会の残響をうまくとらえておりグッド。豪華な音の絵巻を聴いていると、この「大ミサ曲」こそが数あるモーツァルトの曲の中で一番美しく深遠な音楽であるのではないかと考えさせられます。
ラベル:バーンスタイン

